人にやさししいまちづくりアドバイサーのOB会を中心に、一般ボランティア、車いすなどの障害を持つ方たち20名ほどに参加頂いて、街のやさしさ調査を行っています。
まず、名古屋市内に限定して、「まちなみ建築」「景観賞」「やさしさマーク」など計220件の施設を、グループ単位で調査する第1次調査をしました。その結果、見学価値があるもの(おすすめ施設)40件にふるい落として、現在第2次調査に進みはじめたところです。
第2次調査として、南区の長水苑という所を訪ねました。実は、ここは焼き肉屋で、平成5年度第3回のやさしさマーク交付をうけています。もともとは工場だった建物を正面壁だけをのこして、前部分1/3程をケーキのようにズバッと切り落として再利用している建物です。つまり舞台の描き割りみたいな入り口になっているのです。シャレてデザインして改造したわけではないようですし、中はただの焼き肉屋ですが、工場だった味気ない四角い建物が、車いすなどの移動スペース確保には都合が良いわけで、おもしろい視点であると思います。この店は車イスの整備は良くても、視覚障害の配慮は全くなく、今までの人やさチェックだと、施設として素晴らしい!といった評価にはなりません。しかしハード面だけのチェックではなく、楽しさや心配り、今後の可能性など、数字で表せない「やさしさ軸探し」を会の調査目的としていますので、今回第2次評価に選ばれたわけです。
従来のチェックシートだけでは評価できない、この調査のために、会が試行錯誤してして用意しました「チェックシート」は、ハード/ソフト/マインドの3項目にわけ、なおかつ人様々な「ソフトの表現」をデータ化できるようにと、ソフトの表現を180語の中から選ぶ、カラーデザインで使うイメージ調査リストを使っています。色というのは、最も人によって表現が違うものですので、多くの人のソフトに対するイメージをまとるのに良いかと考えました。
場所:名古屋市南区弥次エ町3−3 TEL:052-612-3531 |