先月、私用で博多を訪れることがあった。博多は2011年3月に新博多駅ビル「JR博多シティ」が開業し、九州新幹線鹿児島ルート全線開通などしており、また、キャナルシティ博多イーストビルが9月30日にオープンなど、まちとしての勢いを感じることができた。博多については、弊社のメルマガでも紹介しているようにエリアマネジメントの活動が積極的に行われており、天神地区では2006年に「We Love 天神協議会」、博多駅地区では、2008年に「博多まちづくり推進協議会」が設立され、活発な取組みが行われている。(詳しくは以前のメルマガをご覧ください。)
さて、今回は博多のバス事情を少し紹介したいと思う。博多を訪れた目的の1つとして博多・天神間を運行する「福岡都心100円バス」に乗車することがあった。というのも、名古屋市では「みちまちウィーク2011」(主催:みちまちウィーク2011実行委員会)が今月の10月21日(金)〜23日(日)の3日間実施され、弊社では「ちょい乗りバス社会実験」をお手伝いさせて頂く機会を得たからである。(※詳しくはちょい乗りバスHPをご覧ください。)
福岡都心100円バスは、博多駅と天神駅エリアを循環バス(内回り、外回り)が運行しているが、博多駅・蔵本・天神・薬院駅前を結ぶ福岡都心エリアであれば、どのバスを利用しても100円であることに驚いた。また、循環バスの内回りルートで、主要バス停にのみ停車する「天神ライナー」が運行している。朝9時から夜8時まで10分間隔で運行しており、こちらの料金も100円である。ちなみに、名古屋市バスは一律200円。そのため、博多・天神間を移動する際に、バスに乗車しようと思った場合、バスの待機時間は時刻表を気にせずに乗車することができる。また、バスに乗車している人も、多くの世代の人が乗車していた。私自身、名古屋ではほとんど、バスを使うことがないため、一概に比較することはできないが、バス停などで待っている人は高齢者が多いように感じている。博多では、バスの利用を特に意識せず、気軽な移動手段として定着していると感じた。
名古屋は都心部へ車で来る人が多く、週末は駐車場の待ち渋滞などが発生しており、車がまちなかに溢れている状態である。今回、実施するちょい乗りバス社会実験の準備でも試走の際には、非常に車の多さを実感した。これからどのような形で、都心の回遊性を高めていくかさらなる議論が必要になる。今回の社会実験は、まちなかを回遊してもらうことが主たる目的であるが、現状を知ると言った視点でも是非、乗車して頂きたい。 |