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水都大阪

 「水都大阪2009」は8月22日から10月12日まで開催されており「川と生きる都市・大阪」をテーマに「水の都」大阪の復興を広く伝えるプロジェクトである。中之島周辺整備の完成、また淀川改良工事により現在の水系となった時から100年にあたることから、大阪では2009年をシンボルイヤーとしており、その中核事業となっている。水都大阪では、既存事業等との連携や市民・企業・団体の参加により、広がりをもった事業展開を行うことも目的としている。
会場となるエリアは、大阪の中心部に位置しており、堂島川・土佐堀川・木津川・道頓堀川・東横堀川がロの字型の回廊を形成し、このような水の回廊がまちなかにあるのは、世界的にも珍しいとのことである。回廊の中で会場となるのは、イルミネーションや体験型アートができる「中之島公園会場」、高さ9.5mもある巨大アヒルを展示する「八軒家浜会場」、橋のライトアップなどを実施する「中之島水辺会場」、巨大ロボが登場している「まちなか会場」である。
メイン会場となる中之島公園には、大阪湾のゴミで創られた巨大なオブジェや使われなくなったおもちゃで創られた作品、スポーツシューズをリサイクルして行う巨大サッカーゲームなど、様々な作品やワークショップが開催されており、水の大切さ、すばらしさなどを伝える仕掛けがされている。また会場内には、多くのボランティアスタッフがおり、会場内でのサポートを行っている。期間中にはクルーズ&ウォークが開催(土日祝)され、船で回廊をクルーズし回廊内の様々な場所に立ち寄り、その街に住む人がその街の見所を案内してくれる。
今回は、メイン会場のみしか訪れることができなかったが、会場には多くの人が訪れ、水辺空間やワークショップを楽しむ姿が見受けられた。近年は、まちなかで休日を過ごすということは少なくなっているように感じるが、このイベントを通してまちなかに市民や来訪者に親しまれる水辺空間があることを周知し、まちなかでの楽しみが増すことを期待したい。日本では、まだまだまちなかには親水空間は少ないが水都大阪がきっかけとなり水の都として復興してほしい。イベントは、10月12日(月)まで開催されているので、大阪に訪れる機会がある方は是非足を運んでみてほしい。

中之島水辺広場
中之島水辺広場(大阪市中央公会堂側)

 大阪湾のゴミで創られたオブジェ
 大阪湾のゴミで創られたオブジェ
巨大サッカーゲーム
巨大サッカーゲーム
中之島公園会場
中之島公園会場
(2009.9.28 朝倉卓也)