2003年のクリスマスにオーストラリア、メルボルンを訪れました。メルボルンはシドニーに次いで2番目に大きなオーストラリアの都市。ヤラ・リバーとポート・フィリップに囲まれ、400を越す公園、イギリス風の美しい建築、そして学園都市としても有名で『世界一住みやすい街』と言われています。
碁盤の目のように東西南北に綺麗な道路が走る市街地「City」にはクリスマス前後、多くの市民や観光客が繰り出します。(クリスマス当日はほとんどの店が閉まるため人は少ない。) そのCityの中でも常に人を集めているのが、サウス・メルボルンにあるクラウンカジノ-Crown
Casino-です。クラウンカジノは、遊戯台350、マシーン2,500台の南半球最大のカジノで、5ツ星ホテル、14の映画館、ショップ、レストラン、バーを併設する人気スポットです。
オーストラリアでは観光客の誘致を目的に1968年にカジノを合法化しています。
実際に訪れてみると当初抱いていた「大人の遊び場」「どこか危険な香りがする」といったカジノのイメージが払拭されました。さすがにカジノ自体には18歳未満は入れませんが、大規模な駐車場、多彩なショップ、フードコートなどどこへ行っても老若男女であふれています。日本は真冬ですがメルボルンは初夏で、サマータイムが適用され、午後8時を過ぎてもまだ充分明るく、カジノ周辺は観光客よりも近所の人が多く繰り出しているようでした。クラウンホテルとカジノの間にあるエンターテイメント・ロビーには、世界最大(本当か?)のクリスマスデコレーションが登場し、定時になると華やかな音楽とともに一斉に光を放ち、動き出します。セキュリティの立つカジノの入り口のまん前で子ども達がキャロルを歌い、はしゃぐ様子はなんとも健全でのんびりしたものです。
カジノもひろびろとして、ブラックジャックやルーレットなど掛け金の高いコーナーには目つきの鋭い人も多くいましたが、2セント(1.6円相当)からかけられるスロットのコーナーにはお年寄りが非常に多く、おおらかなムード。真剣勝負を望む人には予約制のVIPルームが用意されており各々のスタンスでカジノを楽しんでいました。
メルボルンに住む人に「夕べはどこへ行ったの?」と聞かれ、「クラウンカジノ」と答えると「うんうん、あそこは楽しい。」と誇らしげであったのが印象的でした。家族みんなで快適にすごせ、まちの人に愛されるみんなのカジノ。こんな場所なら名古屋にもあってもよいのでは・・・。
巨大なクリスマスデコレーション
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