7月13日〜18日に4泊6日の米国西海岸の2都市(ポートランドとシアトル)を訪問する機会を得た。視察目的は都心再開発をいかに進めているのかの現場を見、関係者にヒアリングすることであった。その内容は別の機会に譲るとして、ここではマクドナルド研究家としての視点で2都市を評価しておきたい。
結論から言えば、米国生まれのマックだが、極端に少ないということである。ショッピングセンターのフードコートには大概あるが、ダウンタウンでは探すのに苦労する感じである。
その理由は何か?
第一にポートランドのあるオレゴン州もシアトルのあるワシントン州も農林水産業が盛んな都市で食料が豊かであるため、ファストフードよりもスローフードが好まれるからと言う理由である。イタリアでスローフード運動が始まったように、食文化がしっかりしているほど、ファストフードが進出しづらいという仮説である。
第二はシアトル系カフェがマックを駆逐しているという理由である。シアトルはスターバックスを筆頭に、シアトル・ベストコーヒー、タリーズなどの店舗があるが、現地に行くとスターバックスだらけで、あとはあまり目立たない。うじゃうじゃ立地しているという感じ。そこでは名物カフェラテだけでなく、軽食も販売しているので、ハンバーガーだけでなく飲み物も売るマックとは競合するためであろうか。
おそらく後者が最もらしい理由のように思える。
また、最近のマクドナルドの外観は、シンプルになってきている(写真)。景観規制がどの程度効いているのかは不明であるが、これまでのようなケバケバしい赤色ではなく、周辺環境に溶け込んでいる。日本のマクドナルドも30年。そろそろ文化的成熟をしてほしいものである。
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都心部のマクドナルド
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追補
トイレ研究家として、面白い写真を紹介しよう。以前、ハエが印刷された小便器(オランダ製)を紹介したことがある。男の心理を巧みに衝いて、そこに狙いを定めるようにし向け、便所の清掃費を浮かせようとするものであった。今回の写真はシアトル・タコマ空港の出国審査後の待合室内のトイレである。ここではハエでなく渦巻きである。なぜ渦巻きなのかわからないが、生き物だと虐待のイメージを持たせるのだろうか?ここで奇妙に感じるのはその渦巻きの印刷場所が中心線よりやや左に寄っていることである。ハエの場合はセンターにあった。統計的に左寄りの人が多いのかなあ?
空港の渦巻き印刷の小便器 |
左記拡大版 |
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