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仙境の里銀山温泉
〜大正・昭和の3、4層の木造旅館が軒を連ねる温泉街〜
山形県尾花沢市/2003.6
 今年のスペーシア社員旅行の訪問先は山形。さくらんぼ、ラ・フランスなどで有名ですが、全国の都道府県で唯一、全市町村に温泉があるというのも山形の売りの一つでしょう。6日の午後から8日まで2泊2.5日の旅でした。今回は最初の訪問地である銀山温泉を紹介します。

 銀山温泉は、金沢出身の儀賀市郎左衛門が1456年に銀鉱を発見したのがはじまりといわれています。江戸時代には幕府直轄の御公儀山となりましたが、1689年には廃山となり、以後は温泉地として盛んになり現在に至っています。銀山温泉周辺には国指定史跡の銀鉱洞もあり、約1時間くらいで回れる散策コースとなっています。

 この温泉街は、銀山川をはさんで大正から昭和初期につくられた3層、4層の木造旅館が軒を連ねています。景観条例により緊急車両・許可車両以外の進入が禁止となっており、ガス灯が整備されたり、川沿いに源泉をそのまま使った足湯も整備されています。また川にかかる橋にはベンチや地域の人たちが設置したと思われるプランターなど、官民ともにまちの景観に取り組んでいることが伺えます。
 我々が宿泊した古山閣は18代続く老舗旅館で、木造3階建てでしっかりとした構えをしています。玄関先では年代物の招きお多福が客を迎え、一刀彫りの欄間や大時計、壁の三日月模様など、趣ある館内となっています。
 春の残雪・花、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季それぞれに楽しめる銀山温泉。癒しの場所としては、私が選ぶ全国ベストスリーに入る!?おすすめの場所です。

我々が一泊した旅館「古山閣」


旅行者の足の疲れを癒す「和楽足湯(わらしゆ)」

銀山温泉の町並み


銀山温泉の夜の町並み


夏でも涼しい風が吹いてくる「夏しらず坑」

巨大なクリスマスツリーに見える藤の花
  (2003.6.10/浅野 健)