視察を行なった11月8日は、小雪が舞う寒い日だったが、前日がカニの解禁日でもあり、庶民の台所・近江町市場はまさにカニ一色の熱気に満ちていた。金沢にはこうした活気ある庶民の生活から、兼六園に代表される雅な武家文化まで、田舎と都会が入り混じった魅力がある。また、市内には金沢駅から武蔵ヶ辻、片町から香林坊という2つの中心繁華街があり多様な表情を見せている。
「ルキーナ金沢」はこの中心繁華街の1つ、金沢駅から武蔵ヶ辻までの金沢駅武蔵北地区に第一種市街地再開発事業として平成14年3月に完成した複合施設である。この再開発の完成で、駅前の新たな都市軸を形成する金沢駅通り線も開通した。
施設は3階から13階の高層部に公団最後の分譲となる住宅と、1、2階の低層部に「金沢福祉用具情報プラザ」という公益施設で構成されている。「金沢福祉用具情報プラザ」は市の施設であるため、用具の販売は行なっていないが、高齢者や障害者はもちろんのこと、それを支える介護者や小中学校の教育のためにも有用な施設として、福祉用具の展示、相談、学習、情報発信の活動を行なっている。
金沢市内の再開発は平成18年をもってひとまず終了の予定だそうだが、今後も駅前のガラスドームや有名建築家による「21世紀美術館」の建設、TMOによる活力ある事業展開等、まだまだ話題が豊富に存在しており、いつ行っても楽しみなまちである。
P.S. 金沢のお土産。油取り紙、俵屋のあめ、麩料理など、すべて駅の立ち食い蕎麦屋に忘れてきてしまった。会社を休み、おいしいものをたくさん食べたバチが当たったのだ。
ルキーナ金沢
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金沢福祉用具情報プラザ
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