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横浜赤レンガ倉庫
 ドラマ「あぶない刑事」の撮影現場として使われていたあの有名な横浜の赤レンガ倉庫が、本年4月、見事に商業・文化・公園等の複合施設として甦りました。にわか横浜人だった10年前に訪れた時は、ラクガキだらけの汚れた倉庫、6年前は工事中、そして姿を変えた今回が3回目の訪問です。

 「保存」「活用」という二つの課題をクリアーして再生されたこの倉庫は、重厚感と開放感にあふれています。横浜市が国から取得し、総工費は1号館、2号館あわせて62億円。再生には改修工事(外装修復、構造補強等)に6年、内装工事に2年と長い年月をかけています。1号館はホールや展示室等の文化施設、2号館は飲食店・物販店等の商業施設。入場は無料。飲食店では朝5時まで営業しているところもあります。

 外装のレンガは基本的にそのまま、内装は新しいものを使用しています。内装用ではレンガらしい不均一感を出すため、中国のレンガ工場から仕入れているようです。外壁で一部傷んだレンガはその部分だけ取り出し、交換しています。

 倉庫の周辺は公園になっており、絵を描く人、子どもと遊んでいる人、抱き合っている人など様々。港を一望できるので、雰囲気はとても良いところです。桜木町駅から徒歩15分とやや距離がありますが、みなとみらい21地区を眺めながら行けば、それ程気にならないと思います。 
  (2002.8.5/加藤 達志)