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東京探訪−『渋谷東大門市場』『台場小香港』

『渋谷東大門市場』

 メールマガジン第11号(平成12年12月4日発行)でもふれた渋谷の「東大門市場」を視察。市場は、渋谷にあるライブハウス「クラブクワトロ」の商業フロアの3F、4Fに入る。店内には、1坪程度のレディースファッションを扱うブースが並び、韓国人の店員の話す韓国語が聞こえてきて、本場韓国の東大門市場がコンパクトにまとめられていた。ただ、集客ということでは、期待していたほどでもなく、活気や賑わいが足りないのが残念。多くのショップが林立するファッションの情報発信地渋谷の厳しさが感じられた。


『台場小香港』

 東京の人気スポットお台場に登場した「台場小香港」を視察。ゆりかもめ「お台場海浜公園」駅を下車してすぐにあるデックス東京ビーチの「アイランドモール」の6F、7Fにある。このアイランドモールの誕生によりデックス東京ビーチはフルオープンとなった。
 小香港は、香港の街並みを再現したもので、香港、中国にまつわる店舗が建ち並ぶ。
店舗の多くは飲食店で、屋台風のものから高級店風のもの、回転飲茶(この中で一番人気のよう)など様々。その他に中国食材や雑貨の物販、マッサージなどもある。フロアは全体的に薄暗く、派手なネオンサインの看板が映え夜の香港が演出されている。また時折頭上を通過するジェット機の爆音も聞こえてきて、よく造り込まれている。お台場というロケーションもあり、テーマ性のある飲食スペースは話題になるだろう。
 こうした施設はラーメン博物館(横浜)にはじまり、滝見小路(大阪)、寿司ミュージーアム(清水)、カレー博物館(横浜)など様々なものが出てきている。ラーメン博物館はラーメン店の入れ替え等で今だその人気を維持しているように聞くが、他の施設もこの先、生き残っていけるだけの仕組みを持ち合わせているのだろうか。
 現在、大須地区では再開発ビルの中で「大須中華街」が計画されている。大須商店街は、今後も今の活気を維持していくことと思われるが、ビルそのものが生き残るには、その賑わいに頼りすぎず施設自身の魅力ももち続けていくための仕組みをどう構築するが重要といえよう。

  (2001.2.17/村井亮治)