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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)   □[第440号]2017/6/6□    □配信数 732□


スペーシア・メールマガジンの第440号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆住まい・まちづくりコラム◆
 ・旧東海道を歩く−21日間で53次を完歩−
 ◆図書紹介◆
 ・まちづくりの法律がわかる本/坂和章平著
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○旧東海道を歩く−21日間で53次を完歩−○

 先日、神奈川宿〜日本橋を歩き、ようやく旧東海道53次を完歩した。日帰り19回と
1泊1回の旅で合計21日間。昔の人は14・15日で歩いたというので、その1.5倍かかった
ことになる。
 ネットで旧東海道を歩いたという記録がいろいろと掲載されており、まずは試しに見所の
多そうな島田宿〜掛川宿を歩いてみたのが2009年5月。旧東海道がまちづくりの面でも
重要な意味を持ちそうだと感じ、完歩を目指して歩きはじめたが、途中4年間のブランクが
あったこともあり、8年もかかってしまった。

 facebookで簡単な記録をアップしていたが、完歩してから見直してみると当時のことが
思いおこされる貴重な記録だ。各地でいろいろな取り組みがされており、比較しながら
みてみると興味深い。もう少ししっかりした記録を作成しておけばよかったとも思う。
 旧東海道をまちづくりに活かしていこうというところも多いが、旧東海道の案内もなく、
住んでいる人でも旧東海道であることを知らないのではと思われるところもあった。拡幅
された道路で旧東海道の面影を全く感じることができない道を黙々と歩かざるを得ない
ところもあり、すべてを歩くということはお勧めできないが、歩くことによってそれぞれの
宿場の特徴を感じることができ、時間もあるのでいろいろ考えることもできる。次は中山道を
歩いてみようと思っている。

 最後に私が歩いた中でおすすめのコースをあげておきたい。
 島田宿→金谷宿→日坂宿→掛川宿(約26km)
 三島宿→箱根宿→小田原宿(約36km)→1日で歩く人もいるようだが私は1泊した。
 関宿→坂下宿→土山宿→水口宿(約29km)
 興津宿→由比宿→蒲原宿→吉原宿(約28km)→ただし、後半は単調
 丸子宿→岡部宿→藤枝宿→島田宿(約30km)→ただし、後半は単調
(石田富男)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Topic/column/tokaido53/

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○まちづくりの法律がわかる本/坂和章平著 ○
 学芸出版社/2017年5月26日発行 

 まちづくりに関する法律の解説書籍は世に数多く出版されており、本書もその中の
一冊ではあるが、業務を通してお世話になった方が出版されたもので、今回手にする
機会に恵まれた。
 本書でとりあげているのは、主に都市計画法であるが、制定後今日に至る間に何度かの
改正を経てきたが、その過去の変遷を交え、関係する法律とも関連づけながら解説している。
法律の解説は、その情報量が膨大で複雑な内容になりがちだが、本書は、全体の法体系を
踏まえ要点だけをコンパクトにまとめられている。まちづくりの教科書を初めて手にする
場面より、いくつかの要点を素早く確認し、まちづくりに生かす場面によくあう内容となっている。
 この解説書の著者は、まちづくりの分野に精通し特に市街地再開発事業での争い案件に
多く関わり、その分野を専門としている数少ない弁護士で、都市再開発法ではなく、そもそもの
まちづくり法、都市計画法に着目し、弁護士としての経験に基づく視点、要約によりまとめられた
解説書となっている。なお、著書はこの他にも市街地再開発再開発事業に関する書籍も
多く出版されている。
 本書は法律の解説書ではあるが、その紹介方法に特徴があり、戦後の日本が歩んできた
復興、高度成長、バブルとその崩壊、二度に亘る大震災、目まぐるしい政権交代など、
今の法律がどういった時代背景の中で誕生し、また改正され、そしてどう活用されてきたかを
交え解説している。法律が制定された時代をひも解くことで、法律の目的や体系などを
改めて考えるきっかけにもなる。
 一方で、現在まちづくりの分野が抱えている問題、人口減少、災害復興、コンパクトシティ
などへ対応したまちづくりの在り方にも触れ、特に都市再生特別措置法による新たな枠組みの
中ですすめられていく都市再生への展開に着目し、その効果などを検証している。
 一般的な解説書の要素とともに、歴史背景や将来展望を踏まえた独自の解説方法などは、
法律に纏わるものの本としては興味深い一冊であった。
(村井亮治)

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・毎年この時期に社員旅行を行っていますが、今年の行先は岐阜県下呂・中津川の予定。
 中山間地の芝居小屋・明治座などを回ってきます。

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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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