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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)   □[第389号]2015/6/9□  □配信数 734□


スペーシア・メールマガジンの第389号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・高島屋南地区第一種市街地再開発事業
  「特定業務代行者及び参加組合員の募集」始まる
 ・五色園 〜壮大なスケールの宗教公園〜
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○  高島屋南地区第一種市街地再開発事業  ○
? 「特定業務代行者及び参加組合員の募集」始まる

 高島屋南地区では、平成26年10月に高島屋南市街地再開発組合が設立された。
その後、組合活動を進める中で、都市計画決定の段階で同意が得られず施行区域外と
なった権利者の一部から、事業参画を希望する声があがった。
 組合では、施行区域周辺の権利者との調整に入り、多くの権利者の承諾を得て、
施行区域を現状の0.7haから0.9haに拡大する方針を平成27年3月の臨時総会で決議した。
今後、都市計画決定や事業計画の変更により正式に施行区域が決定されれば、敷地は、
形状がほぼ整形になり、面積が約4,400uから約6,500u(地区の北側に隣接する岐阜
島屋の敷地面積の約1.5倍)に拡大することになり、柳ケ瀬地区の一層の活性化に繋がり、
民間事業者が参画しやすい計画の立案が可能となる。
 そこで、組合は、施行区域拡大を前提に、民間事業者の専門的な知識・経験・ノウハウを
活用し、事業を推進するため、「高島屋南地区第一種市街地再開発事業 特定業務代行者
及び参加組合員の選定募集要項」を公表し、さる5月14日より募集を開始した。
 募集では、一部商業床等を含む保留床の最終処分責任を負い、組合業務の一部である
設計施工等を一貫して代行する特定業務代行者と、住宅保留床等を取得する参加組合員等の
グループを事業提案競技方式により選定することとしている。
 選定が順調に進めば、9月には高島屋南地区第一種市街地再開発事業を支援する民間
事業者が決定することになる。民間事業者の参加により、長年にわたり進められてきた
本地区の事業がこれまでに増して大きな成果があがることに期待したい。
(浅野泰樹)

http://www.tmk-gifu.com/doc/subcon.pdf
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○五色園 〜壮大なスケールの宗教公園〜○

 五色園とは日進市岩藤町にある宗教公園である。20万坪の広大な森の中に、親鸞
聖人の生涯を極彩色に塗られた等身大の彫像でジオラマ風に再現したという、非常に
珍しい公園である。その約100体あまりのコンクリート彫像を作成したのが、以前、この
メルマガで紹介した熱田区に住んでいた浅野祥雲(しょううん)である。この祥雲、珍スポット
愛好家の間では有名な存在で、最近ではテレビ朝日の人気番組「有吉&マツコ 怒り
新党」でも取り上げられるなど、徐々にその名が知られつつある人物である。祥雲に
ついては、以前のメルマガを参照して頂くとして、今回は祥雲の代表作である五色園を
紹介する。今は閑散としていて、珍スポット界でしか注目を浴びないこの公園も、開園
当時は一大テーマパークとして壮大なスケールの観光スポットであった。
 この公園の創設者は森夢幻(もりむげん)。30代後半で教師から宗教家に転身し、
その後の布教活動により全国に30万人もの信者を集めたとされるカリスマである。
そのプロデュース能力も優れており、五色園はその集大成とも言うべき巨大宗教公園で
あった。公園の誕生は昭和の初め、もともとは名古屋市名東区に自身が開基した極楽山
極楽寺というお寺に、高さ38mの親鸞像と、それを覆う高さ50mのお堂を建設しようと寄付を
募るものの、規模が大きすぎて目標金額が集まらず、代わりに、現在の日進市に約20坪の
土地を購入したことが始まりとされる。開園は昭和9年であるが、その後段階的に彫像や
施設を拡大させていったようで、昭和15年ごろのパンフレットを見ると、敷地は現在よりも
大きく、本堂や六角堂、宿坊、寺務所といった宗教施設の他に、温泉や宿泊施設、弓道場、
動物園などが点在する一大テーマパークだったことが分かる。昭和初期は、庶民が観光を
楽しむ余裕が増えてきた時代で、全国に信仰をテーマとした新しい観光施設が次々に
誕生した。象徴的なのが、地方に突然現れる巨大な大仏や観音像であり、その多くが
この時期に作られているそうだ。1体の仏像だけでも多くの人を呼べた時代に、五色園の
ように100体にも及ぶ実物大の彫像群で、宗教物語の名場面を体感できるという施設は、
現代のディズニーランドやUSJと共通するコンセプトであり、当時の人にはとてもインパクトが
あっただろう。
 この五色園、観光としてブームの去った後も、商業目的のテーマパークではなかった
ことが幸いして、開園から80年も経過した今も健在である。宗教施設以外の建物は
ほとんど廃墟のようになっているが、彫像群は修復が何度も重ねられた痕がうかがえる。
平成21年からは祥雲ファンの呼びかけで地元住民やボランティアが毎年少しずつ修復を
行っているそうだ。80年前に仏教の教えを広めることを目的にこれだけのスケールのものを
作り上げ、それが修復を重ねながら今も生きているというのは奇跡に近いと思う。
(堀内 研自)

→ホームページに写真を掲載しています
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2015/goshikien/

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今年も社員旅行を予定しており、行先は長野県開田高原・木曽御獄温泉。
 中山道の奈良井宿なども巡る予定です。

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