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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第376号]2014/12/9□  □配信数 738□

スペーシア・メールマガジンの第376号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・都市住宅学会中部支部2014年度第4回研究交流会
  「“ヒュッゲ”な生活空間〜デンマークの住居と都市〜」
 ・第三回「円頓寺・四間道界隈ショップ・マネジメント講座」
 ・ぎふメディアコスモスのカフェレストラン及びショップ出店者 募集 
 ◆視察レポート◆
 ・静岡・蒲原宿の旧五十嵐邸と町並み/静岡市
 ◆図書紹介◆
 ・「0円で空き家をもらって東京脱出」/つるけんたろう著
  朝日新聞出版/2014年8月発行
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○都市住宅学会中部支部2014年度第4回研究交流会○
 「“ヒュッゲ”な生活空間〜デンマークの住居と都市〜」

■と き 2014年12月13日(土) 15:00〜17:30
■ところ 名城大学名駅サテライト(MSAT) 会議室
http://www.meijo-u.ac.jp/about/campus/msat.html

講演「デンマークの生活空間の魅力を探る」
 中島明子(和洋女子大学生活科学系教授)

+パネリスト
 小川正光(愛知教育大学家政教育講座教授)
 小川裕子(静岡大学教育学部教授)
 海道清信(名城大学都市情報学部教授)

デンマークは人口約600万人、自治領グリーンランドを除けば九州ほどの
北欧の小国です。その小さな国が、各種の調査で世界一幸せな国、
首都コペンハーゲンはヨーロッパで最も住みよい都市とされ、また
福祉・環境・雇用・デザインについても注目が集まっています。
本講演会・シンポジウムは、デンマークの住まいやデザイン、都市計画
について、このほど著作をまとめられた皆さんからお話をうかがい、
デンマークの豊かな生活環境の事例と背景、政策等についてご紹介
いただきます。

タイトルの”ヒュッゲ”とは、豊かでゆったりした雰囲気やリラックスして
いる時間などをさすデンマーク語で、デンマークの住まいや生活空間
を考えるキーワードのひとつです。

※参加希望者はメールでお申し込みください。
?都市住宅学会中部支部宛  <uhs.chubu@gmail.com>

〜スペーシア・石田〜
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○第三回「円頓寺・四間道界隈ショップ・マネジメント講座」○

円頓寺商店街・円頓寺本町商店街・四間道界隈では、商店街の
空き店舗活用や町家をコンバージョンしての店舗活用が進みつつあ
ります。そこには個店の努力と、多くの関連する人・団体のまちづくり
へのシナリオがあります。

一、二回目は地域での出店事例についてご報告いただきました。
第三回目の講座として那古野界隈の不動産価値について探ります。

講師の星野さんは若くして不動産会社を立ち上げ、そのバイタリティで、
当該地域も含めた土地建物の権利者との家賃交渉、出店者へのアド
バイス等、多くの実践を重ねてきています。
今回は不動産の専門家として歴史ある地域における、ご自身のビジネ
スの考え方や、今後出店される方へのアドバイス等をお話いただきます。

日程:平成26年12月19日(金曜) 14時〜15時30分
場所:「わや食堂」5F
   愛知県名古屋市西区那古野1-20-30 
講師:株式会社名古屋不動産管理 星野充人 氏 
定員:35名程度
参加費:無料
お申し込みフォーム
https://pro.form-mailer.jp/fms/29f5a43459420

〜スペーシア嘱託研究員・藤澤〜
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○ぎふメディアコスモスのカフェレストラン及びショップ出店者 募集○

 岐阜市の中心市街地で図書館を中心とした複合施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」が
平成 27 年 夏のオープンを目指して建設が進んでいます。
 このメディアコスモスに併設されるカフェレストラン及びショップの出店者募集の情報が
岐阜市のホームページに出ていたので、お知らせします。

◆募集方法  公募型プロポーザル方式
◆資格    1. 3年以上の営業実績があること。
       2. 経営基盤が安定しており、長期にわたり出店が可能であること。
       3. 出店に必要な有資格者を配置できること。
◆契約期間  施設開館の日から平成31年3月31日
◆参加表明書の提出期間
       平成26年12月18日(木)〜12月25日(木)

岐阜市ホームページ
http://www.city.gifu.lg.jp/21383.htm

〜スペーシア・浅野健〜 

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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○静岡・蒲原宿の旧五十嵐邸と町並み/静岡市○

 先日、愛知登文会(愛知県国登録有形文化財所有者の会)の県外視察で、静岡県の
蒲原宿を訪問した。国登録有形文化財の旧五十嵐邸で活動する「NPO法人旧五十嵐邸を
考える会」を訪ねるとともに、蒲原宿のまちを歩き、いくつか歴史ある建物を見学した。
 蒲原宿は、東海道の江戸から数えて15番目の宿場まちで、静岡市清水区(旧蒲原町)
にある。歌川広重の東海道五十三次に描かれた「蒲原夜之雪」が有名だ。「NPO法人
旧五十嵐邸を考える会」が活動する旧五十嵐邸は、旧東海道沿いにある江戸時代の
町家を大正3年頃に洋風に増改築して歯科医院として使用された擬洋風建築である。
外観はガラス窓が多く開放的なつくりで、内部は通り土間をもつ純粋な町家のつくりである。
座敷には富士と三保の松原、近江八景が描かれた欄間や花鳥風月が描かれた襖があり、
床の間には銘木であるクロガキやシタン、タガヤサンが使用されている。2階診療室は
和洋折衷づくりで、中庭には井戸水を2階の診療室まで通したポンプ小屋も残っている。
 空き家となっていたところ平成10年に所有者から当時の旧蒲原町が譲り受け、翌年に
「旧五十嵐邸を考える会」が発足され、以後、行政と住民による建物の保全活用が
進められてきた。施設の管理運営のほか、建物ガイド、くらし体験や障子貼り体験などの
体験事業、建物内でのコンサートなどが会によって実施されている。
 蒲原宿には旧蒲原町時代に登録された国登録有形文化財が旧五十嵐邸を含めて
6軒ある。また、平成8年に設立された蒲原の町並みの個性や魅力を継承する市民団体
「蒲原宿まちなみの会」があり、江戸・明治・大正時代に建てられた町家や町並みの保全に
寄与している。「NPO法人旧五十嵐邸を考える会」も「蒲原宿まちなみの会」もメンバーの
大多数が地元の主婦で構成されているとのこと。この日ご案内いただいたのも女性4名
だった。まちをご案内頂いた際も、地元の方とすれ違うと声を掛け合っていて、とても
素敵なコミュニィが感じられた。会のメンバーのおひとりからは「蒲原のまちは団結力がよく、
呼びかければすぐに集まるの。知らない人がいれば気さくに声をかけるし、距離がとても
近いのよ。」というお話も。主婦のパワーとネットワーク、そしてまちのコミュニティが蒲原宿の
まちなみ保全に繋がっているのだと感じた。
(喜田祥子)

→ホームページに写真を掲載しています
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2014/shizuoka3/

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○「0円で空き家をもらって東京脱出」/つるけんたろう著○
 朝日新聞出版/2014年8月発行

 7月の尾道の路地サミットを日帰りせざるをえず10月に再訪、尾道建築塾たてもの探訪編に
参加した。今回はその報告ではなく、宿泊した「あなごのねどこ」で入手した漫画の紹介である。
 貧乏漫画家の地方移住ライフをつづったコミックエッセイだが、その日の建築塾で案内
してくれたNPO尾道空き家再生プロジェクトの豊田理事長やその日訪問したところが次々と
でてくる。極めつけは、筆者は「あなごのねどこ」の初代店長。施設全体のデザインも
担当したという。直接かかわった本人が漫画で紹介してくれるのでわかりやすくおもしろい。
訪問前に読んでおけばもう一歩踏み込んだ見方ができただろう。
 尾道で空き家再生がすすんでいるが、それは尾道の街並みにオリジナリティあふれる
魅力を再発見し、一方で廃屋の多さに愕然とした豊田理事長が大阪から帰郷し尾道で
活動を開始、自らも空き家を購入し再生を始めたことにある。同様の話を先日、岡崎市
松本町で空き家活用に取り組んでいるNPO岡崎まち育てセンター・りたの天野事務局長
からも伺った。まちの魅力が人を惹きつけ、意欲のある個人の力がまちを変えていく。
元気が生まれる本だ。
(石田富男)

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先週金曜日に、愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会主催の12月交流会で、
 岡崎市・松本町地区で空き家を活用した取組みを視察しました。
 上記の図書紹介でも少し触れられていますが、松本町は岡崎市中心部の北側に位置し、
 高齢化や老朽化した空き家の増加等の課題を抱える地区において、住民・市民が
 空き家活用や高齢者生活支援サービスに取り組む興味深い事例でした。
 (T.A)

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  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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