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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)   □[第329号]2013/2/18□  □配信数 810□

スペーシア・メールマガジンの第329号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
  ・愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会 2012年度公開シンポジウム
   名古屋城の魅力と本丸御殿の復元〜名古屋の新しいまちなか観光〜
  ◆図書紹介◆
  ・商店街はなぜ滅びるのか〜社会・政治・経済史から探る再生の道〜/新雅史著
  ◆読者の声◆
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会 2012年度公開シンポジウム○
  名古屋城の魅力と本丸御殿の復元〜名古屋の新しいまちなか観光〜

日時 平成25年2月28日(木)14:00〜16:00
場所 名古屋城能楽堂 
入場無料

内容
◆話題提供
「本丸御殿復元と今後の名古屋城整備」
加藤三紀彦氏(名古屋城総合事務所整備室長)

「名古屋城と庭園文化」
野村勘治氏(野村庭園研究所)

「本丸御殿復元と新たな観光振興」
小宅一夫氏(名古屋観光コンベンションビューロー事業部長)

◆パネルディスカッション
「名古屋城の魅力と本丸御殿の復元〜名古屋の新しいまちなか観光〜」

パネリスト  加藤三紀彦氏 野村勘治氏 小宅一夫氏
コーディネーター 尾関利勝(樺n域計画建築研究所名古屋事務所)

◆申込 締切2月22日(金)
事務局宛にFAXかEメールで申込み下さい。
FAX:052-972-6832 Eメール:info@toshizoukei.co.jp
  (事務局:株式会社都市造形研究所 細井)

◆主催:愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会
http://www.interq.or.jp/japan/ai-machi/

※年度末のご多用のところと存じますが、みなさまのご参加をお待ちしております。

〜スペーシア・浅野健〜

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○商店街はなぜ滅びるのか〜社会・政治・経済史から探る再生の道〜/新雅史著○
  光文社/2012年5月17日 
  本書は商店街とは近代に「よき地域をつくりあげるため発明された方策」ととらえ、その
生成過程から衰退にいたる道筋を膨大な資料を元に解き明かした本である。
  この本に書かれている商店街の生成から衰退までをまとめると以下のようになる。
  第一次大戦後、多くの農村では不況による貧困に陥り、農民が大量に都市へ流入した。
そして、雇用の受け皿として簡単にできる小売業者が乱立することとなる。その結果、
素人商売による商品価格の乱高下や商品そのものへの不信感から消費者対商店の
対立が生まれ、消費者による協同組合が発足する。時を同じく、百貨店という大規模な
小売業も生まれてくる。それらに対抗するべく、零細小売業者たちは専門性と利便性を
確保し、百貨店にも対抗できる競争力を身につけるため専門店が一つの地域に集積した
商店街を生み出した。
  第二次大戦後、国が商店街振興組合法や大店法、さまざまな補助金などで、百貨店を
規制し零細小売商の保護施策をとったため、商店街は繁栄した。しかし、こうした保護
政策は新たな軋轢を生み、スーパーマーケットという業種を生む事となる。
  オイルショック後、円高を背景に製造業が好調となり、貿易黒字が海外と摩擦を生み
出す。日米貿易摩擦によるアメリカからの圧力で、流通の規制緩和が始まる。例えば、
輸入酒の関税引き下げやスーパー、デパートでの酒類の販売などだ。
  80年以降、大規模小売への本格的な規制緩和が始まり、さらに内需拡大のための、
大規模な公共事業、社会資本整備、大規模商業施設の開発(これらにはアメリカの企業が
かかわる)により郊外化が一気に進む。商店街は徒歩圏中心の商売であったが、街と街を
繋ぐアクセス道路が整備されると、郊外での車中心の生活にシフトすることになり、ショッピングも
ロードサイドが中心となる。さらに、コンビニエンスストアーは商店街と対立していた大規模
スーパーが、出店を規制される中、商店街の住人が商店街にコンビニとして出店できるような
システムとして仕掛けたため、商店街は内部崩壊が進む。その結果、商店街は根底から
切り崩され、さらには地域をも弱体化させることとなってしまった。
  こうした商店街の歴史は自分自身の消費生活の移り変わりそのものである。さらに最近
では、インターネットによる大手通信販売の利用も増えてきており、商店街には益々厳しい
環境である。
  最後に筆者はこう結んでいる。「一部の商業者だけが勝利しても、地域全体の幸福には
つながらない。商店街の存在理由は「生存競争の平和的解決」にあることをかみしめたい。」
( 堀内 研自 )

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・週末は名古屋のあおなみ線でSLが試験的に走り、セントレアでは開港8周年イベントで
  全国の武将隊が集まるなど、各地で目を引くイベントが行われましたが、個人的には
  会社の前の久屋広場で行われた「あいちグルメまるごと食べ隊フェスタ」に行きました。
  食べたものはお値打ちで味もなかなかのもので、寒い中ではありましたが来場者に
  いいPRができたのではないでしょうか。(T.A)

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を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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