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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第299号]2011/12/19□ □配信数 792□

スペーシア・メールマガジンの第299号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
  ・名城大学シンポジウム 東日本大震災復興 まちづくりと暮らしの再建
  ・堀川文化を伝えるパネル展とシンポジウム
  ◆名古屋まちづくり情報◆
  ・天白公園 大根池の池干し体験
  ◆視察レポート◆
  ・大阪府の登録文化財「阿倍野長屋・寺西家住宅」「畑田家住宅」を視察
  ◆読者の声◆
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○名城大学シンポジウム 東日本大震災復興 まちづくりと暮らしの再建○
  〜震災後10か月:復旧・復興の進捗とこれから〜

◎日時 2012年1月7日(土) 13:30〜17:15 (開場13:00)
◎会場 名城大学 天白キャンパス 共通講義棟南1階 S101教室
◎定員 450人(聴講無料・申込不要)
◎対象 学生、一般、行政関係者
◎プログラム
  ・基調講演
   「東日本大震災からの復興を考える」
     大西隆氏(東京大学大学院教授 日本学術会議会長)

 ・現地からの報告
   「東日本大震災復興の視点〜阪神淡路大震災の教訓を踏まえて〜」
     塩崎賢明氏(神戸大学大学院教授)
   「被災者の自立再建に向けた協働と実践」
     柄谷友香氏(名城大学都市情報学部 准教授)
   「名古屋市による陸前高田市復旧・復興支援」
     阪野武郎氏(名古屋市住宅都市局技師)

 ・パネルディスカッション
   「復興まちづくりと『暮らし』『コミュニティ』『なりわい』の再建」
   パネリスト:
     大西隆氏、塩崎賢明氏、柄谷友香氏、阪野武郎氏
     海道清信氏(名城大学都市情報学部教授)
   コーディネーター:
     福島茂 氏(名城大学都市情報学部教授)

◎問い合わせ先
   名城大学都市情報学部 TEL:0574-69-0100(代)
   岐阜県可児市虹ヶ丘4-3-3

→関連ホームページ(チラシをダウンロードできます)
  http://www.meijo-u.ac.jp/news_event/event/2011/2418.html

〜名城大学・教授 海道清信様から情報提供いただきました〜
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○堀川文化を伝えるパネル展とシンポジウム○
  〜堀川端の歴史的建造物を「まもり・いかし・つなぐ」まちづくりのために〜

<パネル展> 入場無料
◎日時 平成24年1月24日(火)〜2月5日(日) 10時〜18時
     (但し、月曜日休、金曜日は20時まで、土・日は17時まで)  
◎会場 名古屋都市センター まちづくり広場
     金山南ビル11階

<シンポジウム> 入場無料
◎日時 平成24年2月4日(土) 14時〜17時(受付:13時30分〜)
◎会場 名古屋都市センターホール(大研修室)
     金山南ビル11階
◎定員 100名(当日先着順)
◎プログラム
  「尾張名古屋は、堀川でもつ」
     伊藤正博氏(堀川文化探索隊)
  「清河百年を俟つ(まつ)」
     岡本信也氏(町の研究・著述業)
  「〈船源〉にみる堀川の美しき住まい」
     麓和善氏(名古屋工業大学大学院 教授) 
  「パネルディスカッション」 
   シンポジスト
     伊藤正博氏、岡本信也氏、麓和善氏
   コーディネーター  
     寺西功一氏(堀川文化を伝える会会員)
◎主催 堀川文化を伝える会
◎後援 名古屋市
◎問合先 TEL 052-836-7288 Eメール horikawa.c@gmail.com 

〜堀川文化を伝える会・深谷三代子さんより情報提供いただきました〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○天白公園 大根池の池干し体験○

 昨月11月3日、天白区天白公園にて、公園中央にある大根池というため池の池干しが
なごや生物多様性保全活動協議会と地元のNPOが主体となった実行委員会によって
開催され、私も家の近くということで、息子とともに参加させてもらった。参加者は約600人。
  池干しは、池に棲む生物の調査と外来生物の除去を目的に数年前から実施されている
事業で、守山区雨池、昭和区隼人池で行われてきており、今回が第3弾らしい。
  大根池は周囲約700mの比較的大きなため池、普段は柵に囲われて入れず、外から
見るのみなので、中の様子はよくわからない。ただ今の時期は渡り鳥も多く飛来しており、
自然の豊かさは何となく感じていた。
  さて、池干しだが、大人は胴長を全員着用し、子どもはサイズの合う胴長がなく靴のまま、
そして全員タモを持ち、いざ池へ、数百人が順々に入って行った。池の水はひと月ほど
前から水抜きされていたのだが、完全に抜けきれなかったようで、膝くらいまで残る場所も。
それにため池だけにヘドロ?の堆積が厚く、深くはまり込んで足をとられることも。それでも
タモで生き物がいそうな場所をヘドロもろともすくいとれば、いろいろな生き物が捕まえる
ことができた。ミズカマキリ、ヤゴ、オタマジャクシ、エビ、小魚など・・・。30分位だったが、
久しぶりに童心に返り、子どもと一緒にどろどろになりながら大いに楽しめた。周りにも
子どもたちが大勢いたが、皆生き生きとしていた。普段外からしか見られない場所で貴重な
経験をさせてもらった。
  イベントの最後には大学の先生など専門家による総評があり、意外にも今やどこにでもいる
外来生物のブラックバスやブルーギルは捕まえられず、在来種が比較的多い貴重な
ため池だという評価だった。そこまでとは思っていなかったので正直驚き、かつ身近に
これほどの自然が残されていたのかと新たな発見をできた。
  またこのイベントは、地元の環境系団体もほぼ総出、参加者・見学者をあわせると
約1200人が集まったという大規模なものだった。多くの人が同じような発見をできたのでは
ないかと思うと同時に、共通体験から生まれた一体感もその場にいた参加者やスタッフの
間に生まれていたように感じた。そんな意味でも地域にとってよい事業だったと思う。
池干しは今後も場所を変えて続けていくとのこと、お近くであれば参加してみてはどう
だろうか。
(櫻井高志)

 なごや生物多様性保全活動協議会による池干しの報告は、次のURLから
  http://www.bdnagoya.jp/index.html

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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○大阪府の登録文化財「阿倍野長屋・寺西家住宅」「畑田家住宅」を視察○

 愛知登文会(愛知県登録文化財建造物所有者の会)の保存・活用講座で、大阪府
登録文化財所有者の会(以下、大阪登文会)の活動をお聞きするとともに、登録文化財で
ある「阿倍野長屋・寺西家住宅」「畑田家住宅」を視察した。
  大阪府は47都道府県の中で全国一の登録文化財建造物数を誇っており、大阪登文会も
愛知登文会より6年早い平成17年に全国で最初に設立されている。活動内容としては、
登録文化財建造物を活用して、フォーラムや水墨画展、お茶会、小学生を対象とした
見学会や生活体験学習を開催するなど、毎年様々な企画が実施されている。これらの
活動の主財源は、会費のほか、登録文化財を紹介する冊子を会で作成しその冊子
販売から収入を得ていたり、国等の助成金を申請するなど工夫がされていた。また、
活動の担い手でもある会員の数も、設立時の52名から現在83名(平成21年7月時点)に
増えている。一方で、中心となって動く人が固定されつつあるといった課題も聞かれた。
  はじめに視察した「阿倍野長屋・寺西家住宅」の長屋は、昭和7年に建築された2階
建ての4軒長屋である。老朽化のため一度はマンション建設が計画されたが、文化財
として登録する話が持ち上がり、平成15年に長屋としては全国で初めて登録された。
驚いたことに、長屋改修とマンション建設の収益を比較したところ長屋改修の方が歩が
よかったとのこと。マンション建設は建設費や建物の固定資産税がかさむ一方、阿倍野
長屋の場合、長屋4軒をテナント貸しし内装費はテナント側が持っているので、阿倍野
長屋は特別なケースかもしれないが、非常に興味深いお話であった。
  次に視察した「畑田家住宅」は、明治期の旧家の趣きを残す庄屋屋敷で、主屋、蔵、
応接室、塀など計11件が登録文化財となっている。こちらの当主は大阪登文会の
会長で、大学教授でもある。学習を通じた活動、例えば「畑田塾」という小学生から
高校生までを対象とする学習会や、一般公開と併せて音楽や美術や健康といった
様々なテーマによるフォーラムなどを当主自らが企画や実施をされている。これらの
活動を支援する形で、登録直後に「畑田家住宅活用保存会」も結成されており、
驚くことに会員数は約10年間で300名を超えている。
  登録文化財を後世に残していくためには、登録だけでなく多くの方に知ってもらい
見てもらい、さらに活用してもらうことが重要だと感じる。愛知県においても、活用の
方策を見いだしながら、今回視察した2件のように人々に活用される文化財が増える
ことを期待したい。
(喜田祥子)

→ホームページに写真を掲載しています
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2011/osaka/

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・お世話になった皆様に新年にお届けする社外報「ラバダブ」の編集が終わりました。
  今回、第15号の特集は「Take a wander〜街なかをぶらぶら歩こう〜」。
  街なかにおける人を中心とした回遊性向上への取り組みを紹介しています。

・年の瀬でレポートがなかなか提出されず、配信が遅くなりました。申し訳ありません。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
  ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
  〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
   TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
   URL http://www.spacia.co.jp/
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