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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)    □[第277号]2011/2/14□ □配信数 770□


スペーシア・メールマガジンの第277号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
  ・平成23年度 名城大学都市情報学部 公開講座
   「郊外住宅団地の今とこれから」
  ◆名古屋まちづくり情報◆
  ・知多木綿の歴史が色づくまち 岡田地区(愛知県知多市)
  ◆住まい・まちづくりコラム◆
  ・ろうそくと記念写真のまちづくりコンサルタントの共通項は?
  ◆読者の声◆
  ◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 平成23年度 名城大学都市情報学部 公開講座 ○
  「郊外住宅団地の今とこれから」

多くの郊外住宅団地では、入居者の高齢化、人口減少が進みつつあり、
これからも団地で住み続けられるのかと心配されるようになっています。
一方で、コミュニティも成熟して、住宅団地がふるさとになり、
新しいまちづくりも取り組まれています。
本公開講座では
(1)郊外住宅団地の現状と課題
(2)先進的なまちづくりからの教訓
(3)これからの方策と展望について
公園・パネル討論・参加者との意見交換によって明らかにします。
住民、行政、専門家、学生の皆さんの参加をおまちしています。

■日時 2011年2月20日(日) 13:00〜16:30
■場所 名城大学都市情報学部(可児キャンパス) 3号館
     定員400名 聴講無料(申込不要)

■総合司会/昇 秀樹 名城大学 都市情報学部 教授

■講演
1.「可児・多治見棟の住宅団地の状況と団地マネージメント」
     講師:海道清信 名城大学 都市情報学部 教授 
2.「郊外住宅団地の今とこれから 広島市周辺の状況」
     講師:間野 博 県立広島大学 保健福祉学部 教授
3.「郊外住宅団地の再構築 住み続けられ、住み継がれるまちづくり」
     講師:福島 茂 名城大学 都市情報学部 教授

■パネルディスカッション
コーディネーター/海道清信 名城大学 都市情報学部 教授
パネラー/福島 茂 名城大学 都市情報学部 教授
      桜ケ丘ハイツ・まちづくり協議会(可児市)
      ホワイトタウン・脇の島ふれあいセンター(多治見市)
      高蔵寺ニュータウン・まちづくり組織(春日井市)

■お問合せ先 名城大学 都市情報学部事務室 
        TEL/0574-69-0110(代)

後援/可児市、美濃加茂市、
    岐阜県教育委員会、可児市教育委員会、美濃加茂市教育委員会

〜名城大学・海道先生から情報提供いただきました〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 知多木綿の歴史が色づくまち 岡田地区(愛知県知多市) ○

 愛知県知多市岡田地区は、知多木綿発祥の地として、江戸時代に端を発し「ガチャ万」と
言われた昭和40年代まで栄えていたところである。岡田地区については、ずいぶん前に
スペーシアホームページでも紹介しているが、木綿蔵のような日本の伝統的な建物もあれば
簡易郵便局のような洋風建物もある。さらには伊勢神宮の遷宮材を授かった茅葺の岡田
神明社、知多四国72番札所の慈雲寺、料理旅館、防空壕跡など様々な時代の移り変わりや
往時の繁栄を体感することができる。先日、地域のボランティア団体「岡田ゆめみたい」の
メンバーの方にまちを案内していただく機会があった。
  「岡田ゆめみたい」は、平成13年に「岡田まちづくり準備会」として発足したのち、ワーク
ショップ、岡田いろはカルタ作成・市販、カルタ大会開催、岡田村誕生四百年記念写真集の
作成を行ってきている。平成19年には現在の「岡田ゆめみたい」に改称、知多市の提案・
委託事業に採択され、平成20年にガイドボランティア養成講座、平成21年には親子が参加し
街並み見学や昔の暮らし体験ができる「岡田三世代雅休塾」や景観ガイドマップの作成を
行ってきている。
  また、世界企業となったトヨタの創業者豊田佐吉が、織機の技術を知るために岡田に
来たそうであり、佐吉が滞在したとされる弘法宿「旧岡田屋」が現存している。平成19年には
「岡田ゆめみたい」の事業で文化講演会「豊田佐吉とトヨタ源流の男たち」を開催した。
  まちづくりの活動に目を向けると、対外的に知られているのは「岡田街並保存会」で、平成6年に
設立後、建物の保存・活用に関わる活動を地道に行ってきている。また、知多木綿を使った
機織りの体験ができる3つの拠点、手織りの里「木綿蔵・ちた」、手織り工房「やまもも」、伝承
知多木綿「つものき」も地域のグループが運営を担い、来訪者はここで機織りの体験をする
ことができる。
  このまちを巡って魅力だと感じたことは、街並み景観巡りのコースは地域の人々の生活道で
あり、観光地というよりは生活の場所として息づいていることである。飲食店はまだ少ないが、
県道沿いのおかき屋を拠点とし、地区内にはお好み焼屋や古民家を活用した喫茶&食事処
などもある。寒い日のまち歩きで、小学生前の子どもには少々酷だったが、「木綿蔵・ちた」で
お茶とお菓子をもらえ、温かいもてなしはありがたいものだった。
  今回はできなかったが、次回は機織りも体験してみたいと思う。家族連れでも楽しめるので、
ぜひ一度足を運んでいただきたい。
(浅野 健)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2011/chitaokada/

参考ホームページ
・スペーシア 名古屋まちづくり情報「知多木綿のふるさと岡田のまちづくり」
  http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2003/titaokada/index.htm
・岡田ゆめみたいのホームページ
  http://momengura.cside.ne.jp/okada400/
・岡田街並保存会のホームページ
  http://chita-okada.com/matinami/main.html
・はんだ郷土史研究会のホームページ
  (「郷土史の納屋」のページで豊田佐吉と岡田地区との関わりの記述あり)
  http://kyodosi-handa.net/

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○ ろうそくと記念写真のまちづくりコンサルタントの共通項は? ○

【ろうそく】
  インターネットで情報収集している時に、「寿司ローソク」なるものに出くわした。見かけは
飲食店のガラスケースにあるサンプルのようであるが、つまるところ、芯があってサンプル的
ローソクなのである。「なるほど、最近はバラエティショップでいろんなもんが売られてるんやなぁ」と
思い、もっと探っていった(こんなことしている場合じゃないけれど)。寿司ローソクにはまぐろと
タマゴの2貫セットとエビとはまちに2貫セットの2種類ある。さらに調べるとあるわあるわ、
生ビール入りジョッキーやらワンカップ大関、食べ物ではカレーライス、ラーメン、おはぎに、
最近ではたこ焼きやお好み焼き、しまいにはペット用の黒缶まで登場する。全てローソクである。
寿司はほぼ実物大に近いが、他はミニ化され、ジョッキーも高さ7cmと小さい。これら一連は
カメヤマの「故人の好物」シリーズとして売り出され、墓参り用を想定しているようだ。よって、
これらはハンズやロフトではなく、仏壇仏具店で購入しなければならない。私自身は近くにある
「はせがわ仏壇店」で購入した。
  ろうそく製造品の出荷量は8,769t、出荷額は62.4億円(工業統計H20年/従業員4人以上 )と
規模は小さく、平成10年の統計はそれぞれ22,579t、128.4億円であるから半減以上の状態にある。
ならば、需要拡大だということで、これら商品が登場してきたのであろう。
  しかし、仏壇仏具店のような従来の流通経路で売るならば、それほど売り上げは伸びないの
ではないか。むしろバラエティ雑貨店で売ったほうが、新規客層開拓につながるのではないかと
思い、実際に東急ハンズ栄店でチェックした。スイート関係のローソク(ケーキ、クッキー、チョコレート)が
売られていたが、「故人の好物」はなかった。確かにハンズやロフトでその名称では置きづらいで
あろう。「故人の好物」でなく、「好人の好物(こうじんのこうぶつ)=好きな人の好きな食物」の
ネーミングで売れば、バラエティショップでも、仏壇仏具店でも売れる。ネーミング次第である。
  これらの商品によってどれだけ売り上げが伸びたのかは不明であるが、人気商品との評価は
ある。衰退産業ではあるが、新規需要開拓の道はありそうだ。
■故人の好物シリーズ
http://item.rakuten.co.jp/gonkiya/10001950/
■スイーツ(26〜30P)
http://k-design.kameyama.co.jp/catalog/data/2011_earlyspring/index.html

【記念写真】
  日垣隆の書籍「こう考えればうまくいく。」(文藝春秋¥1260)を読んでいたら、「衰退産業でも
ルネサンスあり」のタイトルでスタジオアリスが紹介されていた。そこで、ホームページにアクセスを
した。
  1974年に創業し、1999年に社名を現在のものに変更して、「こども写真城」をコンセプトに子ども
専門写真館として売り上げを伸ばし、現状(H22.12)では382店舗で308億円余の売り上げを
持つまでになった。(HPのIR情報より)
  ここのビジネスモデルは、子ども衣装を500着用意し、撮影料3,150円+アウトプット代(例えば
キャビネ判1枚3400円)という料金を明確にしたこと、それ以上に子どもの豊かな表情を引き出す
テクニックを発揮することである。デジカメを使用するので、プロフェッショナルな写真家でなくとも、
研修すればそれなりの写真を撮ることができるが、子どのも満面の笑みを引き出すのはノウハウが
いるのである。そこに存在価値を見出したのが、スタジオアリスである。最近ではペット写真城も
誕生させている。
■スタジオアリス
http://www.studio-alice.co.jp/info/index.html

 風前の灯(ろうそく)の衰退産業だからと言って諦めることはない。打破する道はどこかにあるはず。
そう自身に言い聞かせつつ、笑顔を絶やさず(記念写真)、まちづくりコンサルタントの明日を模索
しています。
(井澤知旦)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://spacia.co.jp/Topic/column/rousokusyashin/

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・来月に向けてシンポジウム等の段取りが並行して進んでいます。
  まだ紹介していない事業については今後紹介していきます。

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  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
  ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
  載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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