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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第209号]2008/7/10□ □配信数 706□

スペーシア・メールマガジンの第209号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
  ・名古屋都市センター夏休み企画2008「みんなでつくる 子ども”だがねランド”に集まれっ !」  
  ◆名古屋まちづくり情報◆
  ・覚王山アパート
 ◆視察レポート◆
  ・直島・高松・金比羅山を訪ねて 〜2008年社員旅行in瀬戸内〜
 ◆読者の声◆  
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 名古屋都市センター夏休み企画2008「みんなでつくる 子ども”だがねランド”に集まれっ !」○

 子どもたちが体験を通してまちの魅力や、まちづくりの一面を学べるように、ワークショップ形式
で「まち」を制作し、出来上がった「まち」の運営を子どもたちの自由な発想で行うことのできる参
加・体験型のものとしています。

【開催日時】 平成20年7月23日(水)〜8月24日(日)
【開催場所】 名古屋都市センター まちづくり広場
【主な内容】 
○ワークショップでまちを造る
(1)都市計画コース(2日連続)
  日時:7/23(水)11:00〜16:00(昼食持参)
      7/24(木)13:00〜16:00
  内容:まちを計画する −まちづくり提案競技−
      ・専用バスを使って屋外フィールドワーク
      ・子どものまち“だがねランド2008”の計画案をグループごとに作成し、優秀案の
       マスタープランを選定する(簡易な都市模型を制作)
  対象:小学4年生から中学生 40名(募集)

 (2)建築家コース(2回、ともに2日連続)
  日時:@7/26(土)・27(日)13:00〜16:00
      A7/29(火)・30(水)13:00〜16:00
  内容:建物を造る
      ・マスタープランに基づき、ダンボールなどの身近な素材をつかって等身大の建物を造る
  対象:小学生以上 各回40名(募集)

○まちを動かす・演じる
  日時:8/2(土)〜8/24(日)の水・土・日曜日 いずれも13:00〜16:00
  内容:だがね町長選挙(8/9(土)・16(土))
      ・だがねランドのまちに何があったらいいか、まちの計画を考えて町長に立候補する
      だがね議会(8/6(水)・13(水)・20(水))
      ・だがねランドの住民の声を生かしてまちを良くするための話し合いをする
      ・まちを良くしている活動に助成を与える
      まちを広げる(8/10(日)・17(日))
      ・町長や議会のまちづくり計画に基づいて新たな建物を造るなどまちを広げる。
      まちの活動を体験する(随時)
      ・通貨「ダガネ」を使って商品の売り買いをするなどまちの活動を体験する。
【休館日】 月曜日
【その他】 参加・入場無料

 詳細は下記をごらんください
    http://www.nui.or.jp/kikaku/20/dagane.html

〜名古屋都市センターの加藤貴英さんから情報提供いただきました〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 覚王山アパート ○

 近年まちなかにおけるにぎわいは減り、魅力あるまちづくりが求められている。そんな中、
まちなかの魅力づくりとして、最近ではアートを取り入れた取組が多くみられる。これまでの
アート(美術)は、美術館で鑑賞するものが主であったが、触れる・感じるなどの体感する
アートや生活の中にアートを取り込んでいる活動などに注目が集まっている。

 今回紹介する「覚王山アパート」は、日泰寺の南西に位置する住宅街の中にあり、築50年
以上のアパートを改装して2003年に誕生している。また、覚王山には日泰寺があり、日本で
唯一タイから送られてきたお釈迦様の遺骨を安置するお寺がある。そして、まちなみも昭和の
雰囲気が残った文化住宅街である。
もともと覚王山アパートは、地元の商店街が空室対策として住宅によりも利用期間が長いと
される店舗として経営者を募集し、その際に内装を変えミニデザイナーズショップとして施され
ている。
 現在アパート内には、入ってすぐの玄関に「玄関ギャラリー」があり、また1階に「万華鏡・
輸入雑貨」を扱うショップに「古い家具、古い本、カフェ」、「猫写真」、「ギャラリー」、2階には
「設計室」に「針金細工」を扱うショップに「装飾アート作品」のお店の計7店が入居している。
また1階のトイレを活かした「厠画廊」があり、小さなスペースで作品展示も可能である。
中は、一見普通の雑貨屋かと思ってしまいそうな雰囲気があるが、置いてある品々を見て
いるとどれもこだわりの逸品がおいてあり、またアパート内には、芸術作品で溢れていて、
どれも目を惹かれるものばかりである。また、覚王山エリアや商店街にはこだわりのお店が
いくつもあり、逸品を求めるのなら一度足を運んでみるのもいいかもしれない。

 また、覚王山はイベントも盛んであり、春祭、夏祭、秋の参道ミュージアムのシーズンイベント
と毎月21日の縁日がある。縁日では、日用品や野菜、漬け物から雑貨などいろんなお店が
参道に並び、毎月多くの人でにぎわっている。また、この日だけ鉈薬寺の仏像を見ることも
できる。
 近く開催される覚王山夏祭は、7月26(土)27(日)に予定され、アートマーケットや多国籍
屋台が立ち並ぶ。また、ステージでもカポエイラ(ブラジル)やジャンベ(アフリカ)など様々な
国の催しが企画されている。次は、是非イベントの時に足を運んでみたい。(朝倉卓也)

→ホームページに写真を掲載しています。
   http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2008/kakuouzan/index.html
 ただし、店内は撮影禁止であったため店内の様子は掲載できないので、WEBページでご覧下さい。

覚王山アパート HP(http://www.kakuozan.com/apartment/)
覚王山.com HP(http://www.kakuozan.com)

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◆視察レポート◆  −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 直島・高松・金比羅山を訪ねて 〜2008年社員旅行in瀬戸内〜 ○

 弊所では毎年6月に社員旅行を実施している。参加は自由である。視察先は皆の希望を
もとに絞り込んでいくのだが、まちづくりコンサルタントだけに、まちづくりに参考となる地域
を組み込むことが多い。今年は直島・高松・金比羅山(以上、香川県)・鞆の浦(広島県
福山市)の4地域を訪れた。

(1)直島(なおしま)………これについてはすでに「コンテンポラリーアートによるまちづくり
/
『直島』香川県」を20061110日のメルマガで堀内研自が記述している。本村(ほんむら)
の家プロジェクトも当時の4箇所から7箇所へと3箇所が増えている。予約のいる一つの家
プロジェクト(きんざ)を除いて、すべてを見て回ったが、最も感動したのが南寺(みなみでら)
である。寺のあった場所に安藤忠雄が施設を建設し、ジェームスタレルが作品を展示する
ものである。入場時間が来るまで屋外の入口で待ち、時間になると施設内に入るのだが、
明るいところから真っ暗な室内に入るためまったく何も見えない。よって手探りで壁を伝い、
所定の席までたどり着く。そしてただじっと前を見るだけなのだが、5分経過、8分経過………、
何も見えない!10分経過、何か白いスクリーンのようなものが掛っている。15分経過、
ようやく白黒がはっきりと見えてくる。そしてスクリーンのようなものに近づいていくと、
それは平面でなく黒壁をくり抜いた白い空間がそこにあり、その内側の上下から薄い自然光
が入ってくる、ただそれだけなのだが、光が見えたときとその仕掛けが分かったときの二度
感動する。「きんざ」は予約していないので、外から建物だけでも見ようと、敷地内に入って
いったら、予約なしではダメだとお婆さんに追い返された。ひょっとしてお婆さんが作品なの
かもしれない(もちろん冗談です)。
  家プロジェクトと同時に注目したのは屋号プロジェクトである。「屋号は直島の古い家の
もつ『ニックネーム』で、今も直島の人々の日常カイワに出てくる『ひびき』です」と役場が出
している屋号マップに書かれている。その屋号を金属の板を曲げ、文字を切り抜いて、表札
風にかけているのだが、本村に89の屋号表札がかかっている。一方で家プロジェクトのような
コンテンポラリーアートを、他方で屋号プロジェクトのようなルーツアート(勝手に命名)があり、
その組み合わせの妙が素晴らしい。

(2)高松………高松(人口41万人)は香川県の県庁所在地。最近に注目を浴びているのは
中心部にある丸亀町商店街(延長470m)の再開発事業である。注目を浴びているが故に、
多くの雑誌・書籍等で解説されているので詳細は省くが、延長470mをA〜Gの7つの街区に
分け、統一デザインコードをもとに、AとG街区は再開発事業を、それ以外は高規模連鎖型の
共同建替事業を、順次展開していくものであり、平成1812月にA街区(壱番館)の再開発
事業が竣工した。アーケードが撤去され、建物が新しくなり、ブランドショップも入り、という
だけなら面白くない。目に見えないが、土地所有者から土地を借り、再開発によって建物を
建替え、それをまちづくり会社が共同で管理運営する手法は参考になるであろうし、ガレリア
ドームの自由度の高い使い方は集客力を高めているものと推察される。隣接して三越がある
が、それと壱番館に挟まれたエリアには居酒屋や飲食店、ハイセンスな和風宝飾店などが
立地し、一様でなく多様さが我々の感性を刺激する。
  平成8年の丸亀町商店街通行量は10年後には半分近くまで減少し、地価はバブル前の
半分以下、バブル期の1/10となっている。果たして、この再開発事業、さらに進められる
小規模連鎖型事業により、果たしてどのように活性化していくのか、全国が注視している。

(3)琴平温泉と金刀比羅宮………今から10年前に同じ社員旅行で訪問した。その際に本宮
で幸せの黄色いお守りを買って帰ったが、ずうっと名刺入れに挟んでおいたので、今回の旅
で返却しようと試みた。スタート地点から本宮の神札授与所まで785段の石段があり、さほど
10年前と変わらず、まずまずの疲労感で登頂できた。さらにそこから奥へ583段(合計すると
1,368段)を登っていくと、奥社として厳魂神社があり、さすがにそこまで登っていくと汗だくで
疲れてしまった。幸せの黄色いお守りは本宮でしか売られておらず800円、奥社でも異なる
お守りを売っていたが500円であった。なぜ奥社に黄色いお守りがないのかを尋ねたところ、
祭っている神様が違うからだという。ナルホド。苦労してさらに登ったほうでのお守りが安いの
は解せないが。さて、10年前の黄色いお守りを返却する件だが、肝心な時に持参し忘れた。
どうしたらよいかと社務所で尋ねると、近くの金比羅神社に返せばいいという。しかし、さらに
10年後に本宮に返却するとしよう。20年経過の黄土色のお守りをもって、再び石段を登ろう。
(井澤知旦)

 →ホームページに写真を掲載しています。
   http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2008/naosima/index.htm?

 鞆の浦は次回に。乞うご期待。

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・今回、当方の手違いで発行が3日も遅れてしまいました。(本来は2008.7.7発行です)
 原稿担当者、発送担当者とも忘れてしまっていたという状況です。もうすでに夏バテでボケ
 てしまったというところでしょうか。

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 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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