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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第119号]2005/1/24
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 630−−□

 スペーシア・メールマガジンの第119号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちづくりあれこれ◆
   ・まちづくり本のミリオンセラーはなぜ出ない?
  ◆名古屋施設紹介◆
   ・桑名メディアライブ・桑名市中央図書館
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちづくりあれこれ◆ −まちづくりに関する話題−  
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○ まちづくり本のミリオンセラーはなぜ出ない? ○

 出版業界は1996年の2兆6563億円をピークに2004年の2兆2278億円へと減少を続け
ている。そんなかで片山恭一の「世界の中心で、愛をさけぶ」が306万部、養老孟司の
「バカの壁」(新書判)が353万部がダントツで売り上げ部数を伸ばしている。前者は純
愛ブームが後押しし、後者はユニークなタイトルとコミュニケーションギャップへの不安
が売り上げを伸ばしたといわれている。
 さて、こんなことを書いてきて何が言いたいのか?「まちづくり」本のミリオンセラーがなぜ
出せないのかという疑問である。まちづくりはマイナーな世界なのである。あるいは役所
世界の流行語なのである。まちづくりをメジャ−にするためにはどうすればいい?
 専門書は初版で数千部、ベストセラーで一万部ぐらいであろうか?売れる桁が違う。本
が軽くて薄くてユニークであって話題になれば、普段は本など買わない人たちがそれに
釣られ購入するから、ベストセラーになるともいわれている。なかには堅いテーマでも
テーマの調理の仕様によっては売れる。100万部は突破している村上龍の「13歳の
ハローワーク」がその典型であろう。
 そのためには何が必要か?抽象論でなく具体論でまちづくりを語ることであろう。藤森
照信氏が率先してきた路上観察や建築探偵から、まちづくりを考えるキッカケにしていく
こともいいかもしれない。楽しく取り組みやすいのである。そこには目からウロコの事実
(例えば、「まちづくり」という言葉は名古屋の栄東再開発から生まれた)を時折ちりば
めながら論を進めていく。結論には「まちづくりは究極のエンターテーメント」を持ってきたい。
老若男女が取り組める。まずは個人や仲間内が楽しみながら、仲間の輪を広げていけば
いい。そしてこの本を読んで実践するとほんの少し街が変化した気になる。街は常に
変化し、ゲームのように終了することはない。継続こそ街を変える力となる。そこが
リアルな世界の『究極』のエンターテーメントなのである。
  「世界の中心で、まちづくりをさけぶ」「まちづくりの壁」のタイトルではパクリで二匹目
のドジョウを狙いすぎて売れないであろう。「まちづくりのハローワーク」は日雇い労働
者を求人するイメージになってしまう。やはり「まちづくりは究極のエンター
テーメント」であろうか?  (井澤知旦)

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 ◆名古屋施設紹介◆ −名古屋から情報発信−
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○ 桑名メディアライブ・桑名市中央図書館 ○ 

 昨年10月1日に、桑名市にPFIを活用した図書館等の複合施設がオープンした。
1999年2月に桑名市PFI推進検討会を設置して以来、調査・検討を重ね、2002年4月
に落札者決定・公表、同年6月にPFI事業会社である桑名メディアライヴ梶i鹿島
(代表企業))と事業契約締結した。事業方式は民間事業者が設計・建設し所有、維持
管理業務及び運営業務の一部を遂行後、30年後に桑名市に所有権を無償譲渡するBO
T方式を採用。土地はSPCである桑名メディアライヴに無償貸与されている。

 民間事業者が運営することにより、開館時間は午前9時〜午後9時、年間300日以上開
館する。ICタグによる管理、自動貸出機といった設備を備えており、施設自体の内
装はできるだけ簡素なものにし、その分を最新の設備に回している感もある。ボラン
ティアによる読み聞かせを行っており、学校との連携にも力を入れていくという。

 PFIで運営する全国初の図書館ということで注目されており、全国から問合せや視
察が相次いでいるという。図書館サービスの質、施設の維持管理と民間事業者の採算
などの課題はこれから出てくるであろうが、市民には概ね好評で「親しまれる図書
館」という点では、ますは成功したといっていいであろう。市の中心部に立地しており、
利便性の高いところに夜も開館している図書館があるのはうらやましいものである。
                                    (浅野健)

→ホームページに写真を掲載しています。 
 http://www.spacia.co.jp/Nagoya/konna/k-media/index.htm

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・このメルマガは1/24の夜に発信したつもりでしたのですが、BCCにアドレスをいれる
 のを忘れて送信してしまっておりました。それに気がつくのが遅れて送信が遅れて
 しまいました。申し訳ありません。

・ホームページのアクセスが5万件をこえました。開設が1998年1月10日なので、7年間
 かかったことになります。情報ストックが進むにつれ、アクセス数も伸びてきたように
 思います。見やすくリニューアルもしたいのですが、なかなかそこまで手がまわらない
 のが現状です。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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