現在の位置:TOPスペーシアメールマガジン>11号 WWW を検索 スペーシアサイト を検索

 

  ◆ ■    ◆    ◆ ■   ◆
 ◆  ■◆   ◆    ■  ■  ◆   都市研究所スペーシア
■   ■ ■  ■   ■   ■   ■      メールマガジン
 ◆  ■ ■ ■■  ■    ■  ■■    (隔週発行予定)
  ■ ■◆  ■ ■  ■   ■  ■ ■  
 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第11号]2000/12/4
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 338−−□

 スペーシア・メールマガジンの第11号をお送りします。名古屋からの情報発信とともに
まちづくりのネットワーク形成をめざしています。今回、はじめて送信させていただいた
方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック ◆
    ・名古屋「オープンカフェ」の実験報告 
  ◆名古屋情報◆ 
    ・マンモスフリーマーケットに見る、WEBサイトの魅力 
  ◆視察レポート◆
    ・渋谷「東大門市場」登場の話題から 
  ◆読者の声◆ 
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

☆*****************************************************************
 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
****************************************************************** ☆
□ 名古屋「オープンカフェ」の実験報告 □

 去る10月13日(金)〜15日(日)の3日間、名古屋市中区の久屋大通にて、歩道
上に椅子・テーブル・パラソルをならべた「オープンカフェ」が実施されました。

 名古屋市の都心部は豊かな公共空間を有していますが、地下街が発達したことによっ
て、地上空間の賑わいに欠けているという点が指摘されています。それは地上が歩くのに
楽しい空間でないからです。しかし、豊かな公共空間をうまく使って繋ぐことにより、地
上ににぎわいを取り戻すことは可能です。
  そこで、久屋大通の歩道をモデルとして「オープンカフェ」の実験が名古屋市によっ
て行われました。久屋大通の歩道幅員は約10mです。この空間を人の流れを妨害するこ
となく、憩いと語らいの場としての「オープンカフェ」4ヶ所が設置されました。

  ここでの実態は 欧米のような各個店がオープンカフェを設置・管理するものではあり
ません。法的な規制があって、現状では歩道で実施は困難です。ここでは、道路管理者で
ある名古屋市が、「道路の付属物」としての「歩行者休憩施設」を設置したというのが、
正確な表現です。よって不特定の人々がいつでも座ることができますが、歩道上で飲食を
サービスすることはできません。今回、飲食のサービスは民地内のカフェや自動販売機、
コンビニからも持ち込みと言う形になりました。

 実施にあたっては、名古屋商工会議所が個店や行政との調整等を行うとともに、民間事
業者の協力 を得て、利用者へのアンケート調査を行いました。 アンケート結果を見るか
ぎりにおいて、利用である市民はこの「オープンカフ ェ」の実験は好評でした。歩道上
に休憩施設を設置することや久屋大通の景観にマッチしていることの評価は90%近くあ
り、さらに「オープンカフェ」の存在を80%近く(不明が20%)の人が肯定していま
す。
  今回は、実験として3日間のみ「オープンカフェ」が行われましたが、これをイベ ン
ト時だけでなく恒常的な名古屋の風景として定着させていくことが期待されています。

→実施風景やアンケート調査結果の詳細などは「世界のカフェテラス」のホームページで
  井沢が報告しています。
 http://www.nagoyanet.ne.jp/cafe/

☆*****************************************************************
 ◆名古屋情報◆ −名古屋から情報発信−
****************************************************************** ☆
○ マンモスフリーマーケットに見る、WEBサイトの魅力 ○

 11月25日(土)、ポートメッセ名古屋で行なわれた、マンモスフリーマーケット
(テレビ愛知主催)を覗きに行った。友人が出店しているとのことでの半ば付き合いでの
アプロ−チだったわけだが、思わぬ収穫がたくさんあった。入場して、感じたことは、尋
常でない人の熱気、これほどの熱気を感じることはプロレスの試合を観にいく時以外はな
い。
 あちらこちららから聞こえてくる交渉の声、まさにここは、バザール 老若男女問わず
人と人とが自分のニーズを満たすための場であった。
 名古屋でもこんなに面白い空間が、できあがるだけのパワーがあったのだなと感心しな
がら、奥へとすすんでいった。

 客層は大きく分けて二つのカテゴリーになる、一つは本気で自分の目的の物を探し、
会場を訪れる層。もう一つは、人の集まる場所に面白いことありと考える、いわば観光客
である。ちなみに、左の写真の光景は、まさに後者の客と店主とのやりとりである。購買
意欲はないのだが、店主のバナナの叩き売りのような講釈を楽しんでいる。店主も若い女
性に鼻の下を伸ばし、楽しげである。すなわち両者ともに満足を得ている。
 ちなみにこの店、何を売っているかというと、下の写真のような数々である。こんなも
の本当に売れるのかと尋ねてみたところ、「いやー買う客はもう決まってるんだよ、明日
の夕方には売れてると思うよ、それに見物人と喋ることも大切なんだよ」とのこと。
 なるほど、つまりこの空間をウェブサイトと見立てると、さまざまなコンテンツがある
と、そして、6割の人は物見遊山的にサーフィンする、その一方で3割の人が自分の目的
のコンテンツを探す、サイトの中には、全体を盛り上げるためのさまざまな仕掛けがあ
る、例えば、店主と対観光客とのコミュニケーションコーナーなど。盛り上がりによって
は、残り1割のどっちつかずのお客さんの財布の紐が緩むという落としどころができあが
る。一つの会話に、別の人が加わり、新しい展開が生まれる。商品の話から、世間話、そ
して身の上話へと発展していく、こんなにパワーのある、ポータルサイトがあったら楽し
いだろうな、、、。

 そんなことを考えながら、ようやく友人の店にたどり着いた。彼の店の商品はいわゆる
オタクGoods、レア物のプラモデルから、80年代のアイドルの写真など。別段、好きとい
うわけでもないが、付き合いで薬師丸弘子のハンカチを二枚購入した。彼曰く、相当のレ
ア物らしい。
 普段は目立たない彼だが、この空間では、絶対必要なコンテンツとなる。というのは、
この店にいると、日常出会えない人たちから非常にマニアックな話を聞け、そこからまた
新しい何かか生まれるからである。
  面白いウェブサイトを創るなら自分と同じ考えを持った人間は必要なくて、いかに違
う色を持っているかどうかのコンテンツを探さなければならない、また構築していかなけ
ればならない、そんな思いをしたフリーマーケットであった。

 余談ではあるが、彼はイベント製作会社勤務の39歳独身である。会社ではやり手で、経
済力もある、気はやさしくて力持ちといったところである。やや、太り気味で頭の毛が薄
く、ちょっとマニア度が高いといったところで、社会生活になんら問題はない、彼の商品
を目当てに、一年に一回開催される、マンモスフリマに訪れるファンもいるくらいであ
る。現在仲間うちで、彼の生涯パートナーを探している。        (藤澤)

→ホームページに写真を掲載しています 
  http://www.spacia.co.jp/Topic/event/free-m/index.htm

*****************************************************************
 ◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
****************************************************************** ☆
○ 渋谷「東大門市場」登場の話題から ○

 この秋、東京渋谷の街にまた新たなスポットが誕生した。韓国でも人気のエリア「東大
門市場」のショップをそのまま持ちこんだものらしく、若者の街渋谷にふさわしくこれま
でとは違った新しい商業空間が創出された。
 今回の渋谷はまだ訪問していないが、今から1年ほど前、本場韓国の「東大門市場」の
話題を聞き視察に訪れたことがあり、渋谷での話題をきっかけにその時の様子を思い出し
ながら報告をしたい。

 「東大門市場」は「南大門市場」とともに韓国の在来市場のある人気スポットで、南大
門市場が韓国食文化が堪能できるエリアであるのに対し、東大門はファッショの最先端?
にふれられるエリアである。韓国国内はもとより台湾、中国、日本のバイヤーが買い付け
に訪れている。
 エリア内にはいくつものファッションビルが建ち並ぶ。ビルのフロアには2〜3坪の
ブースが通路を挟んでいくつも並び構成されている。古いビルともなれば狭い通路にも商
品が積まれ人一人が通るのがやっとという状態。大量の繊維に囲まれ、もしここで火災で
も起きたらと思うとぞっとする。
 韓国では、近年そういったファッションビルの建設が相次いでいる。新しいビルは明る
めのライティングやBGMが流れ、若者受けする商業空間となっている。ビル内は、レ
ディス・メンズファッション、靴、カバン、アクセサリーなどの売場が、フロアごとにま
とめられているが、1フロアには200以上のブースが並び、全てをみるのは大変。
 この市場の最大の特徴は、営業時間が明け方近くまで及ぶことにある。特に夜間はバイ
ヤーが大型バスで買い付けに来ており、ビル内は勿論エリア全体に人が溢れている。視察
したのは12月の中旬で、この時期の韓国の夜は肌をさすような寒さだが、その活気ある光
景は寒さを忘れるほど。
 単なるファッションビルの集積地ではなく、アジアのファッションの発信地としてここ
東大門は今後も発展し続けるだろう。東大門も渋谷も街に活気と賑わいは絶えない。しか
し、渋谷は華やかなショッピングゾーンとしてのイメージだが、東大門は単なるショッピ
ングゾーンという感覚でいくとギャップを感じる、商売人もそこへやってくる人も気合が
入っており、とてもエネルギッシュで刺激的な印象を受けた。渋谷に登場したそれは、日
本流に多少アレンジし直されているようにも見受けられるが、渋谷の人の流れを変えると
も言われている。本場の雰囲気をどこまで演出し、活気ある空間にできるか、一度足を運
んでみたい。  (村井)

→ホームページに写真を掲載しています 
  http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/toudaimon.htm

****************************************************************
 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
****************************************************************** ☆
 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

☆*****************************************************************
 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
****************************************************************** ☆
・毎年ラバダブに所員の写真を掲載していますが、来年は似顔絵を掲載することになり
 ました。「似ている」「似てない」との声が…。さて、みなさんの評価はいかに。

・愛知まちコンのシンポが11月16日に「これからの住まい・まちづくりはIT(情報技
 術)で変わるか」をテーマに開催されました。その報告がホームページで紹介さ
 れています。少なくとも内輪では久しぶりに面白いシンポであったと好評でした。
 http://www.interq.or.jp/japan/ai-machi/katudou/2000-sympo/

・12月に入りあわただしくなってきました。スペーシアの年末年始は例年どおり、12月
 27日に大掃除、忘年会で仕事納め、1月5日が仕事はじめです。

######################################################################
◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
   http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。今後の送信はとりや
 めさせていただきます。
---------------------------------------------------------------------
(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
 〒460-0034 名古屋市中区栄5-16-14 新東陽ビル5F
  TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
   URL    http://www.spacia.co.jp/
######################################################################