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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第108号]2004/8/23
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 スペーシア・メールマガジンの第108号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 今回、大城さんから図書紹介をいただきました。みなさんからの投稿もお待ちします。
 
<内容・目次>
  ◆視察レポート◆
   ・世界遺産の峠路 苔むす石畳の馬越峠道
   ・東京の新名所!?「COREDO日本橋」
  ◆図書紹介◆
   ・日本の産業クラスター戦略〜地域における競争優位の確立
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ 世界遺産の峠路 苔むす石畳の馬越峠道 ○

 1ヶ月ほど前に世界遺産登録が決定した「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である熊野
古道の馬越峠道を訪れた。「紀伊山地の霊場と参詣道」は、熊野三山、吉野・大峯、高野
山の3つの霊場と、これらの参詣道である熊野参詣道(熊野古道)、大峯奥駆道、高野山
町石道からなっている。三重県、奈良県、和歌山県の合計29市町村にわたって広がる日本
最大の文化遺産である。そして、馬越峠は三重県の尾鷲市と海山町の境に位置し、熊野古
道の数ある峠のひとつである。「紀伊山地の霊場と参詣道」の中からこの馬越峠道を訪れ
ることにしたのは、道を要素とする世界遺産は世界的にも珍しいため、熊野古道で最も美
しいと言われる石畳を見たかったため、そして日ごろの運動不足の解消のためである。

 今回は海山町にある道の駅・海山に車を置き、馬越峠登り口から馬越峠、馬越公園と続
く馬越峠道を歩いた後、尾鷲駅近くのバス停から道の駅に戻るという約3時間のコースを
選んだ。馬越峠道には、日本一の多雨地帯を証明するかのように茂るシダ植物、尾鷲ヒノ
キの美しい林、美しい苔むす石畳、夜泣き地蔵や一里塚などがあり、素晴らしい空間であ
る。特に登り口から馬越峠までは江戸時代に紀州藩によって大雨から道を守る目的で敷か
れたと言われる石畳が見事に現存している。
 この世界遺産である馬越峠道を訪れる際に是非寄っていただきたい場所が2ヶ所ある。
1つは馬越峠から30分ほど険しい道を登ったところにある「天狗倉山」である。山頂にあ
る大岩からは尾鷲市の町並み、海山町の山並み、尾鷲湾や熊野灘なども一望でき、まさに
絶景という言葉があてはまる眺望である。
 もう1つは馬越公園と尾鷲駅の間にある「まちかどHOTセンター」である。今年の4月
末から尾鷲市が以前薬屋であった民家の1階を借りて設置した熊野古道の案内所であり、
隣にあるボランティアが運営する「馬越屋」とともに熊野古道を訪れる人の休憩所として
も利用されている。お昼ご飯のお店や帰りのバスの案内はもちろんのこと、「天狗倉山の
岩の上でお弁当食べると最高だよ」、「僕は八鬼山越えの方が好きだね」などと熊野古道
に関することを色々と話していただき、もてなしの心を感じた。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」には「八鬼山越え」や熊野三山など訪れてみたい場所が多
くある。馬越峠道や「天狗倉山」のような美しさを感じる体験はもちろん、「まちかど
HOTセンター」のような人の温かみに触れる体験ができることも期待したい。  (山崎
崇)

 →ホームページに写真を掲載しています。 
   http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/kumano/index.htm

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○ 東京の新名所!?「COREDO日本橋」 ○

 今年3月に日本橋にオープンした「COREDO日本橋」を訪れた。COREDO日本橋は、日本橋
駅に隣接する旧東急百貨店跡地に建設された超高層の複合ビル(商業・業務等)で、全面ガ
ラス張で目を引く建物である。

 ビル内には、日本初出店のレストランをはじめ、ファッション、雑貨などのショップが
並ぶ。そんな中に玩具メーカーが大人の男性と子供をターゲットにした新業態店舗で、ミ
ニカーから電気自動車といった車に関する玩具や大人でも楽しめる様々なホビーグッズを
数多く扱う店舗がある。家で待つ子供に何かないかと、軽い気持ちで店内をみていると、
ついつい色々と手にとって熱心に見入ってしまっていた。この店舗は、女性対象のテナン
ト中心の洗練されたファッションビルの中では異質で、このような業種の店舗がなぜ日本
橋に?と思ったが、女性だけではなく、家族連れや単身男性の集客も狙っての事のよう
だ。私もこのショップの話題を知らなければわざわざ日本橋で下車する事はなかった。

 COREDO日本橋の周辺では、他の老舗百貨店でも開発計画が進行しているようで、東京都
内における商業開発の勢いは留まる気配がない。今回のCOREDO日本橋は、観光スポットの
イメージがそれほど高くない日本橋を、周辺開発の相乗効果を得ながら六本木のような東
京名所へと発展させる起爆剤になるのか興味深い。 (村井亮治)

COREDO日本橋 http://www.coredo.jp

 →ホームページに写真を掲載しています。 
 http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/Coredo/index.htm


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 ◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ 日本の産業クラスター戦略〜地域における競争優位の確立 ○
     石倉洋子・藤田昌久他著  有斐閣・定価3,100円(2003年12月)

 日本経済の復活に向けて,競争力を強化し,経済を再生するために,産業クラスター政
策が注目をされているところである.経済産業省では,2001年より「世界に通用する新事
業が次々展開される産業集積」という定義で,産業クラスター計画を推進している.ま
た,文部科学省は,国際的に競争力のある技術革新のための「知的クラスター創成事業」
(知的クラスター計画)を進めている.それぞれ,この地域では,前者が「ものづくり創
生プロジェクト」(中部経済産業局),後者が「名古屋クラスター」計画が相当してい
る.
  「クラスター」の基本的なアイデアを提供しているハーバード大学のマイケル・ポー
ターは,クラスターを次のように定義している.
  「クラスターとは,ある特定の分野に属し,相互に関連した企業と機関からな成る地
理的に近接した集団である.集団の結びつきは,共通点と補完性にある.」こうした概念
は,従来行われてきた産業集積政策としてのテクノポリスなどとの違いは何か,という疑
問を生じさせるが,以下のような点がクラスター戦略の特色として指摘されている(石倉
洋子).
 (1)「全国の底上げ」でなく,「地域の自主的選択重視」へ
 (2)「どう作るか」ではなく,「なにを作るか」「なにをやるか」へ
 (3)「今後期待できるハイテク」だけでなく,「世界に誇れる地域のポテンシャルの
    発見・活性化」へ
 また,藤田昌久は,都市経済学・空間経済学の視点から,Economist紙(1995年7月29
日)の次の記事を引用している.
  「世界貿易の自由化およびNAFTA,,EUといった地域貿易グループの影響は,国家政府
の支配力を弱めるばかりでなく,都市の力を強める.というのも,自由化された貿易シス
テムは,国民経済同士を標準化させて国レベルの競争優位性を均等化させるが,都市のそ
れはほぼそのままに残すからである.したがって,将来は企業が競争する舞台は国でなく
都市となるかもしれない.」
 これは,ジェイン・ジェイコブズが『都市の原理』の中で,都市においてこそ新しい価
値が生み出されているとしたメッセージと共通するものである.そうした意味で,都市の
持つ集積の経済の理解において,気候や鉱物資源などの自然的条件よりも,内生的な自己
増殖的優位性の事実の重要性が説かれている.さらに,ポーターのクラスター理論におけ
る「イノベーション」,「競争」の重視や,「多様性への包容力」の効果なども注目すべ
きところである.引き続き,産業クラスター政策の行方を注視して行きたい.
                   大城純男(名古屋市役所)

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・前号を送信する際、メールの件名を誤って(108号)と記載してしまいました。今号が
 108号です。毎号保存していただいている方で107号が来てないと思われた方には
 ご心配をおかけしました。

・8/16より新しくアルバイトが加わりました。よろしくお願いします。

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