岐阜市米屋町に、料亭「水琴亭」があります。有名な金華山麓南方に位置する伊奈波神社の参道から少し北にいった所です。現在「水琴亭」前の通りは御鮨街道と呼ばれ、岐阜市が道路整備して歩き易い歩道となり、筆者もよく利用しています。
料亭「水琴亭」は、創業以来伊奈波神社境内で営業していましたが、昭和初期に現在地に移設しました。数寄屋造りの空間は、昭和初期の大工の匠技と選りすぐりの原材料を駆使し、建築の粋を集めたものです。なかでも最奥にある「天楽の間」は、横浜三渓園「臨春閣 天楽の間」の写しで、岐阜県出身の実業家「原三渓」の指導と助力によるものです。また庭園内にある茶室は、広間と小間があり濃茶と薄茶とができる本格的な茶室です。この茶室を中心に回遊できる庭園は、春はサクラ、初夏はカキツバタ、秋にはドウダンツツジなどと四季折々の草花が咲いて綺麗です。筆者は何度も懐石料理をいただき、厳選された食材と料理人の技による京風の美味を堪能しています。更に夜間ライトアップされた庭園は、幽玄の世界を演出し、悠久時忘の空間を楽しむことができます。
平成22年から「水琴亭」の女将及び主人と協議を重ね、水琴亭倶楽部を立ち上げました。平成22年11月には「邦楽コンサートと食事会」、平成23年10月には長良川温泉博覧会の一環で「食事会&見学会」を実施しました。現在は、定期的に企画会議を重ね、ホームページ等によるICT技術を利用して集客力アップと、利用し易い料亭を目指しています。なお水琴亭の料理と施設等の詳細については、ホームページを参照してください。
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