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地味だけどスゴい!登録有形文化財−大河内山荘−

 愛知登文会のシンポの基調講演で、全国9千件以上の登録文化財を訪問した佐滝氏が金閣寺よりも100倍素敵と紹介いただいた京都嵐山の大河内山荘を正月に訪問した。
 大河内山荘に至る竹林の道は多くの人で混雑していたが、大河内山荘を訪問する人は多くなく、日本人はあまりいない。多くの見所がある嵐山の中で、何も情報がなければ千円という入場料を出してまで見学しようという気にはならないというのが一般的だろう。そのことが、広い庭園内ということもあり、人の喧騒を感じることなく、その魅力を感じることができる。登録文化財となっている大乗閣、持仏堂、滴水庵の建物の中には立ち入ることができないが、茶室の滴水庵は内部がみえるように公開されており、その建築美を楽しむことができる。遠方の山々のパノラマ風景を眺めることもできる。映画俳優だった大河内傳次郎が30年かかってつくりあげたという庭園は時間を忘れさせてくれる。
 見学コースの最初に抹茶の提供があるのもよかったが、最後に15歳以下は立入禁止の建物がありそこに入ってみると、広い空間に座卓が4つあり書写ができるようになっていた。あわただしく見て回るのではなく、じっくりと空間を楽しみたいという人を対象としているということがよくわかる。今後も地味だけどスゴい!登録有形文化財めぐりを楽しんでいきたいと思う。


大乗閣

パノラマ風景

説明看板

滴水庵(茶室)
(2018.1.9/石田富男)