京都は言うまでもなく神社仏閣、三大祭りをはじめとした歴史文化都市であるが、産業遺産・産業観光の面でも観光資源が結構ある。その中で訪れる機会を逸していた一つとして京都鉄道博物館があり、2018年最初の旅行先に選んだ。
京都鉄道博物館の前身は梅小路蒸気機関車館で、日本の鉄道開業100周年を記念して1972年に開設された。2015年にいったん閉館した後、2016年4月に京都鉄道博物館として開館した施設である。蒸気機関車から新幹線まで53両を展示し、本物の蒸気機関車がけん引する客車への乗車もできるSLスチーム号があり、現役の営業線と引込線でつながって展示車両を変えることができ、蒸気機関車を20台格納する扇状車庫(国指定重要文化財)や旧二条駅木造駅舎(移築)を展示等で活用している。体験メニューが豊富で、長時間滞在できる産業観光施設となっている。 博物館は総合公園の梅小路公園内にあり、この公園内に京都水族館もあるなど、鉄道マニアだけでなくファミリー、外国人観光客にも親しまれる一大スポットともなっている。
名古屋港のリニア・鉄道館とはまた違った趣がある。京都駅からも近い場所にあり、改めてじっくりと訪れてみたい施設だ。 |
京都鉄道博物館入口 |
蒸気機関車20台を格納できる鉄筋コンクリート造の扇状車庫と
機関車の方向を変えるための転車台 |
本物の蒸気機関車を体験できるSLスチーム号 |
博物館の出口と展示、ショップとして利用されている旧二条駅舎(京都市指定文化財) |
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