やきものをテーマにしたフォトコンテストというと、どんなコンテストを想像しますか?自慢の陶芸作品を写真におさめたやきものの出来・不出来を問うコンテストでしょうか。それともやきもの産地で「ミスやきもの」が微笑んでいる写真のコンテストでしょうか?
セラミック フォト フェスタ2002はそのいずれでもありません。
平成10年から活動を続ける「やきもの産地交流・連携協議会※1」が、2005年を目標にかかげた課題は「本当は魅力的なやきもの産地なのに、全国に、世界にあまり知られていない。全国・世界の人に「やきもの産地」として知ってもらい、そして訪れて欲しい。」ということでした。
そこでアイディアを出したのは、美容業界から行政マンへの華麗なる転身を果たして2年目の若手メンバーでした。「やきものに対する関心度を高め、東海地方やきもの産地のイメージ向上を目指す、@誰でも参加できて、A陶芸家・やきものファン・これまでやきものに興味を持たなかった人が、同じ土俵で競争できて、B4産地が共同し、経済的・時間的にも無理なく開催できるイベント」として「セラミック フォト フェスタ」を提案したのです。
開催に至るまでに様々な議論がありました。
「産地に足を運んでくれないから、困っているんでじゃないですか。」
「テーマ"やきもの産地の風景"は、撮影場所を東海地区の4産地に限ったほうが良いのでは?」
「4産地の風景を集めるのが目的ではありません。コンテストは東海地方がやきもの産地であることを知ってもらう最初の一歩、全国に、世界に発信するんです!」
写真という一見分かりやすい、そして分かりやすいだけに誤解を生みやすい媒体を扱うフォトコンテスト。たくさんの課題を残しながらも、写真を募集した結果、160の力作が集まりました。昨年末に30作品※2にまで候補をしぼり、2003年春までに大賞・優秀賞を決定する予定です。今年は、ぜひ皆様もご応募ください。そして知ってください。東海地方が魅力的なやきもの産地であることを。
※1東海地方のやきもの4産地の自治体(愛知県:常滑市・瀬戸市、岐阜県:多治見市・土岐市・笠原町・瑞浪市、三重県:四日市市の6市1町)が、産地全体の連携による活性化に向けた取組みを行うため、平成10年に設置。
※2ノミネート30作品は、協議会のホームページでご覧になれます。http://yakimono.info
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