特集 名古屋の都心考
竹内郁
亀:「カフェ」がここ数年はやってますね。 鶴:名古屋は喫茶店が多いことで知られてるけど、カフェって、喫茶店とどうちがうの? 亀:大流行の「カフェめし」という言葉にも代表されるように家庭ではできない、おしゃれな空間を楽しめることも条件とされているみたいですよ。 鶴:その「おしゃれ」の定義って一体何なんだろうねぇ? 亀:食べ物はもちろん、食器やインテリア、果ては隣に座っている人まで、センスの良いことが求められる。親と同居する若者が多い名古屋だからこそ、家では完成できない、おしゃれな空間に居る自分に酔うということでしょうね。 鶴:う〜ん、そんな風だから、名古屋はいつまでも東京の呪縛から抜けられないのよ。 もっと名古屋ならではのカフェのあり方を見つけたいじゃない? 亀:名古屋の都心部で鶴さんが良いと思うカフェってあります? 鶴:私は大須のブラジル料理屋のオープンカフェが、商店街の味を生かしたカフェとして一押しだなぁ。カフェって街のサロン、コミュニケーションの場であってほしいもの。 亀:「ものづくりのまち名古屋」の考えから行けばソファの工房がショウルームを兼ねてカフェを営業したり、ジーンズショップが二階にカフェコーナーを持ってる所もありますよ。各々のものづくりのテイストが生かされてて、とっても面白いんです。 鶴:家賃のことを考えると名古屋都心の路面で、カフェ一本で営業するのは至難の業だよね。どうしても、そういった面白いカフェは建物の2・3階に昇っちゃうのよ。 亀:まちの魅力の面から考えると、まちを見ることができて、まちからも見られるオープンカフェが理想的だと思うんですよ。 となると、そういう面白い店をどうやって1階におろすかが課題ですねぇ。 鶴:オーナーの心意気にかかってくるけど、行政の支援もなくちゃ、きっと難しいよね。「名古屋オープンカフェ条例」を作らなくちゃ! 亀:そうですよねぇ!制度も整えた上で、私はぜひ!ものづくりのまちを意識した名古屋らしいカフェが増えて欲しいです。 鶴:そうそう、真似っこじゃなくて、名古屋発信!のオープンカフェを増やそうよ! |
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