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勝川駅前再開発ビル 一部店舗のリニューアルオープン
春日井市JR中央本線勝川駅北口には、2007(平成19)年に完成した再開発ビル「パレッタ」が建つ。ビルは、1・2階が権利床で商業・業務用としてテナント貸し。3階から13階は保留床の分譲マンションとして販売され、1階はビル完成当時から地域に根差した食品スーパーが入店し、地元商店街と共に地域の賑わい創出に貢献してきた。しかし、近隣での競合店開店や消費者ニーズの変化等から経営が厳しくなり、昨年末に2店舗目だったテナントスーパーが撤退し、リニューアル計画が進められてきた。
オーナーとなる権利者は、リニューアルにあたり、1Fの大区画をこれまでと同じやり方で貸すことは難しいと判断し、店内通路を設け小区画店舗を複数配置する構成へと方針転換し、計画、設計、テナント誘致を進めてきた。
近年の勝川駅周辺は、当再開発事業を皮切りにといっても過言ではないが、多くの共同住宅(分譲、賃貸)が建設される人気エリアで、中古分譲住宅価格は高い水準で維持されていると聞く。しかし、地方都市の駅前店舗等のテナント経営は、全国的にも厳しい環境にある中、ここ勝川でも同様で、テナント誘致活動は難航し、更に4月頃からの新型コロナウィルス感染拡大による企業活動の停滞が影響し、思うように進まない時期が続いた。
それでも、駅と歩行者用デッキで直結する利便性と近隣昼間人口増加等の地域特性が好材料となり、徐々に交渉が進み、今回、一部ではあるが24時間営業のスポーツジムと住宅設備メーカのショールーム等がオープンした。
再開発ビル完成から約13年、ビルとしては大きな転換期を迎えた。権利者も高齢化しビル管理に携われる人も限られてくる中、長年に亘る不動産事業で蓄積した経験を踏まえ英断し、新たな投資で大規模な店舗改装を行い、第二ステージのスタートを切った。事業に関わった者として今後を見守るとともに、引き続き協力、支援に務めたい。