名古屋まちづくり情報

Information

クルーズ名古屋 「スーパーコメット」に乗船

 名古屋の南西部に位置する中川運河では、名古屋都心のささしまライブ地区から名古屋港を巡る「クルーズ名古屋」が、土日祝日、夏休みなどの学校休業日に運航している。車いすでも乗船可能な「スーパーコメット」が令和3123日より運行開始と地元紙に掲載されたこともあり、名古屋南部の再開発エリア「みなとアクルス」から「ささしまライブ」までの区間を乗船してきた。

 この「スーパーコメット」について、クルーズ名古屋の公式ホームページでは、「車いすでも乗船できる45人乗り船舶です。屋外デッキを新たに設置し、乗船中も外に出て景色を楽しめるようになりました。」と紹介されている。この点について触れると、まず、みなとアクルスの乗船場では、船の後部にある出入口及び屋外デッキと乗船場がフラットになるように接岸され、車いす利用の方でも乗船しやすいと思われる。次に、屋外デッキから船内に入るドアには立ち上がり部分があるものの、ここを介助すれば車いすでも中に入ることは可能で、屋外デッキと同じレベルで車いす利用の方が3~4人程度は乗ったままで乗車できるようになっている。デッキの奥の階段を下ると座席シートとなっており、現在は新型コロナウィルス感染防止のため、一列おきに間隔をあけて乗船するよう、座席に表示がされている。

 「みなとアクルス」から「ささしまライブ」までの乗船時間は40分程で、運河沿いの倉庫群、橋、バーミキュラビレッジ、キャナルリゾートなどの見所が近づくと音声ガイドで説明を聞くことができた。地下鉄等と比べると移動時間は余分にかかるが、都心・市街地で四季を感じられる。「スーパーコメット」の導入を契機とし、高齢者や障がいのある方なども利用できる新たな公共交通・観光船として、クルーズ名古屋の継続運航を期待したい。

スーパーコメット
スーパーコメット
みなとアクルスの乗船場と船の出入口及び屋外デッキはフラットになるように接岸する。
みなとアクルスの乗船場と船の出入口及び屋外デッキはフラットになるように接岸する。
船内に入るドアの立ち上がり部分(10~20㎝程度の段差)と車いす利用の方が乗船できるスペース。
船内に入るドアの立ち上がり部分(10~20㎝程度の段差)と車いす利用の方が乗船できるスペース。
運河沿いの倉庫群。水面には水鳥達も所々で見かけられた。
運河沿いの倉庫群。水面には水鳥達も所々で見かけられた。
名古屋駅の超高層ビル群
名古屋駅の超高層ビル群

 

クルーズ名古屋公式ホームページ

https://cruise-nagoya.jp/

 

(2021.2.12/浅野健)

ページTOPへ