名古屋まちづくり情報
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- ブラアイチ 津島とあまに参加して
ブラアイチは、愛知県が名古屋地理学会、土木学会中部支部と協力して、まちのストーリーを発掘・紹介していく取り組みで、毎年県内の数か所で開催される。川の専門家や地元ガイドの方々の解説を聴きながら、まちの地域資源を知るとともに、まちの成り立ちや過去の災害や地形を知ることで「まちづくり意識」や「防災意識」を持つことをねらいとしている。今回、2022年秋に津島市とあま市で開催されたブラアイチに参加してきた。
ブラアイチin津島は10月16日に開催され、観光名所である津島神社や天王川公園を起点に、排水機場やお寺、堀田家住宅や氷室家住宅といった文化財建造物などを巡るコース。まちを巡りながら、津島神社や本町筋といった昔からの市街地の土地が高く、江戸時代には天王川が流れていて今は埋め立てられて住宅地となっている旧川筋の土地が低いことを改めて確認できた。
ブラアイチinあまは9月17日に開催され、市内の美和文化会館で名古屋工業大学の秀島教授とあま市美和歴史民俗博物館の近藤館長による歴史と防災のクロストーク、そのあとに武将芸能「狂言」を鑑賞し、午後からまち巡りに出かけた。回遊したコースは全体がゼロメートル地帯で、川に関するスポットを中心にめぐり、途中に戦国武将の福島正則の生誕地と菩提寺・菊泉院といった歴史資源も巡った。地元の方から、徳川家康の命で福島正則が名古屋の堀川の開削を担当したことも紹介されていた。
楽しみながら防災やまちづくりを意識する取り組みとして、今後も注目していきたい。
歴史と地形から愛知を知る。ブラアイチ
http://aichi-river.jp/buraaichi/
(2022.11.8/浅野 健)