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開港15周年・コロナ禍の中部国際空港セントレア
今年2020年は、中部地方の玄関口である中部国際空港セントレアが開港して15周年にあたる。2019 年度はセントレア航空旅客が1,260万人と過去最高を記録するなど、インバウンド需要などにより空港需要が好調だった。しかし、1月中旬から新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、3月終わりから5月にかけて開港以来初の国際線ゼロとなっていた。
最近仕事の関係で調査する必要があってセントレアの実力を調べていたところ、国土交通省調べで平成30年の国際線と国内線の合計の旅客数は国内8位である。滑走路が1本、首都圏・関西圏という巨大な圏域の間にあって新幹線でアクセスしやすいということもあり、首都圏、関西圏だけでなく福岡、北海道・新千歳、沖縄・那覇の各空港より旅客数が下回っている。一方、Skytrax社による「The World‘s Best Airports of 2020」、世界の空港の顧客満足度調査の格付けランキングで、総合8位にセントレアが入った。国内では、羽田が2位、成田が7位、関西が10位に入っており、セントレアをはじめ日本の主要空港が顧客満足度の点で世界的に評価されていることがうかがえる。
セントレア周辺は、あいち国際展示場「Aichi Sky Expo」やボーイング787初号機の展示をメインとしたテーマパーク「フライト・オブ・ドリームズ」が隣接し、空港島の対岸には大規模商業施設が複数立地するなど、県内有数のレジャー施設集積地ともなっている。当面、空港経営は厳しい状況が続くであろうが、1日も早い需要の回復を期待したい。
(2020.6.5/浅野健)