住まいまちづくりコラム
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オンラインあいたて博
今年で7回目をむかえた愛知登文会のあいたて博(あいちのたてもの博覧会、2018年以前は特別公開と称していた)がコロナ禍により、リアルな見学会は実施せず、動画配信とすることと決定したのは7月末の役員会。
初めての試みで、YouTobeもほとんど利用していなかった中で、右往左往しながら準備をすすめ、なんとか11/7から配信を開始。11/23までに予定していた8つのライブ配信を何とか終えることができた。
オンデマンド配信については、まだこれから撮影する箇所もあり、今後順次配信していく予定であるが、愛知登文会の事務局として関わったものとして中間報告とともに、オンラインあいたて博のPRをしたい。
ライブ配信については、やはり難しいというのが実感。いろいろなトラブルが発生し、ライブでみていただいた方にはお見苦しい点もあったかと思うが、見ていただいた感想や質問がコメントで書き込まれるのは、案内しているものにとってうれしく思うとともに、参加者にとっても共感を感じることのできる時間だったのではないかと思う。
8つのライブ配信の特徴を紹介する。
1)名古屋陶磁器会館:建築史家の村瀬氏が女子高生を案内する様子を配信。高校生のリアルな反応、本音も。
2)筧家住宅:所有者であり、建築家である筧氏に建築史家の村瀬氏がインタビュー。2人の掛け合いが絶妙。
3)窯のある広場・資料館:大規模な保全工事について事前編集動画も交え、詳しく紹介。プロジェクションマッピングも。
4)大野宿鳳来館・旧料亭菊水:午前中に実施した見学ツアーの様子を配信。その後、コメントで書き込まれた質問に回答。詳しい解説に「どういう方ですか」という質問も。
5)名古屋テレビ塔:久屋大通公園からTV塔を眺め、昔からのEVをつかって展望台までをライブで配信。
6)蓮教寺:山門~本堂~書院~梵音寺~鐘楼までの案内を前撮り。360度カメラで建物をじっくりみることも可能。
7)爲三郎記念館:庭と建物が一体となった魅力を紹介。CBCニュースでとりあげ。
8)小栗家住宅:参加者限定のZoom配信。前撮りのドローン画像で普段見ることができない風景を配信。参加者の交流も。
オンデマンド配信については、12か所の撮影が終了し、うち8つを配信した段階である。大きくわけると5つのタイプの動画がある。
1)専門家による建物解説:日本陶磁器センター、中村公園記念館・豊頌軒など
2)専門家による解説&所有者へのインタビュー:三井家住宅(旧庄屋)、野間郵便局旧局舎など
3)所有者等がナビゲーターを案内:柴田家住宅、尾関家住宅など
4)見学講習の様子を編集:布池教会
5)所有者等による撮影・編集:日本福音ルーテル復活教会
今回の取り組みについては、動画としての統一感をどうするかという議論もあったが、十分な検討ができないままでのスタートとなったこともあり、いろんなタイプの動画に挑戦してみようということで、ロゴなどで最低限の統一はするものの、動画の作成については動画撮影・編集者(今回は4名に依頼)及び案内人の個性に任せることとした。その結果、いろいろなタイプの動画ができあがってきている。
いろいろな楽しみ方をしていただければと思う。それぞれの動画について、アンケートで感想を伺っているので、ご視聴の上、ぜひ回答をお願いしたい。
以下の愛知登文会WEBサイトからご覧ください。
http://www.aichi-tobunkai.org/kokai/2020/