視察レポート
Report
シェアサイクル・レポート3 岡崎市サイクルシェア(HELLO CYCLING)
レポート第3弾は岡崎市。昨年の愛知登文会の建物特別公開の際に中心部からカクキュー八丁味噌への往復に利用した。
岡崎市が実証実験として、2017.10.14〜2018.3.31、2018.4.1~2019.3.31に実施。現在はどうなのかがWEBには掲載されていないが、昨年の議会答弁の記事をみると、現状では採算が合う状況ではないとしており、実証実験が続いているということだろう。(追加情報:2019年度も実証実験として実施中であることがWEBに掲載)
ソフトバンクが東京を中心に全国で展開するシェアサイクリングサービスHELLO CYCLINGを採用しており、当初、ポート数は5か所だったが、昨年利用した時点で11か所。HELLO CYCLINGのページをみると、現在は13か所に増えていた。昨年利用した際は、東岡崎駅前といいながら、駅から徒歩5分以上離れた距離にあり不便に感じたが、駅前に移動されており、その点も解消されていた。
電動アシスト付き自転車で料金は50円/15分。1日借りた場合は千円となっている。WEBで会員登録し、利用の30分前に予約する。それまでに借りなければ自動的にキャンセルされる。どのポートで何台借用できるか、返却可能かがWEBでわかるようになっており、ソフトバンクの強みが生かされているといえる。
予約時に暗証番号が発行されるので、それを自転車に入力すれば利用でき、ICカードを登録すれば、それで開錠でき予約なしでも利用可能だ。ポート以外で返却しようとしてもエラーがでて返却できない。ポートが満杯の時も同様である。返却しない限り、料金がかかってしまうので必ずポートに返却される。放置自転車対策ということだろう。
HELLO CYCLINGは、東京、大阪、福岡、京都のほか、三島や小豆島などで多数のポートを有しているが、愛知県内は岡崎市のみである。1度会員登録すれば、全国のHELLO CYCLINGで利用が可能だ。
岡崎市では、ポート数が限られ、利用したい施設の近くにポートがなかったのであまり便利とはいえなかったが、ちょっとしたスペースがあればポートの設置は可能であり、ポート数が増えればかなり使えると思う。利用者の多い施設に多数のポートが設置されることを期待したい。
(2019.5.1/石田富男)