視察レポート
Report
シェアサイクル・レポート6 姫チャリ(姫路市)
レポート第6弾は姫路市。少し前になるが、2015年の年末に姫路城を訪問した際にみつけ、まちなか散策に利用した。
2014.10.1~11.30に実施された社会実験が好評だったことを受け、第2弾の社会実験(期間2015.10.10~3.31)として行われていた時に利用したものだが、2016.7.1から本格導入されている。導入当初は実験の時と同じくステーション数は10箇所であったが、現在は20箇所に増加している。実施主体は市で、運営は金沢のまちのりに関わっている(株)ペダルである。
料金体系は、基本料金が100円で、60分以内でステーションを乗り継げば追加料金なしに利用できる。追加料金は30分毎に100円。富山や金沢よりもお得だ。なお、利用した当時は観光レンタサイクルを無料で実施しており、観光客はそちらを使うのではと思っていたが、ネットで確認したら無料レンタサイクルはこの3月末で終了したようだ。
ここもクレジットカードを使えばステーションでの操作ですぐに借用が可能だ。どのステーションに何台借用可能な自転車があるのかもわかる。
実はシェアサイクルを利用したのはこの時が初めてだったのだが、簡単に利用でき、便利なことに感激してしまった。同時にステーションで自転車をトラックに載せている人がいて、自転車が集中してしまうので少ないステーションに移動させているとの聞き、運営の難しさも知った。
姫チャリのホームページをみたら「ミミちゃん号 西松屋チェーン 姫ちゃり」となっており、何のことだろうと思ったら、(株)西松屋チェーンがネーミングスポンサーとなっていた。
姫路市は駅前を大胆な歩行者空間に変貌させており、姫路城を活かした観光都市として注目される。姫チャリの利用で観光客がまちなかを回遊すれば、まちがもっと魅力あるものになっていくのではと思う。
(2019.5.4/石田富男)