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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第138号]2005/10/17
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 631−−□

 スペーシア・メールマガジンの第138号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・UR都市機構・都市住宅技術研究所 平成17年度「研究報告」名古屋会場
    (10/19)
   ・地域政策づくりのシンクタンク設立のお知らせとお誘い(11/26)
  ◆名古屋まちづくり情報◆
   ・すまいる愛知住宅賞受賞 
 「パティオニシハル」これからのゆとりある住まいとは

  ◆視察レポート◆
   ・第3回全国路地サミットと神楽坂
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ UR都市機構・都市住宅技術研究所 平成17年度「研究報告」名古屋会場 ○ 
<まちづくりから半世紀を経てまちの再生へ>

【日時】平成17年10月19日(水) 10:30〜16:25(開場10:00)
【場所】 ウィルあいち(愛知県女性総合センター) 大会議室3F 
  (名古屋市東区上竪杉町1番地) → 案内図はこちら
【内容】
 ■特別講演
  「都市再生と集客交流」
 大阪市立大学大学院 文学研究科 アジア都市文化学教室
 助教授 橋爪紳也氏

 ■調査研究等の報告
  「機構事業における景観形成に関する調査研究」
  「ニューマチックケーソン工法による大型地下構造物築造とJR軌道の
   近接工事における安全管理について」
  「東雲キャナルコートCODANにおけるまちづくりと居住者からの評価」
   など全7課題
 
【定員】 250名(※席に限りがございますのでご注意ください。)
【参加費】無料。事前の申込みは必要ありません。研究報告会用テキストは当日会
      場で配布します。
【お問合せ先】 UR都市機構 中部支社 総務企画部 総務チーム 研究報告会担当 
           Tel 052-968-3306

 詳細は下記ホームページ参照
  http://www.ur-net.go.jp/rd/otherinformation/houkokukai17/index.html

〜UR都市機構の磯村正雄さんから情報提供いただきました〜

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○ 地域政策づくりのシンクタンク設立のお知らせとお誘い ○

 小さな船出ですが、1年以上も市民の方々と議論してきました。本音で議論できる場と
して、また、地域政策のシンクタンクとして大きく育てたいと思っています。

<地域づくりフォーラム設立総会>・・・入会希望者のみ参加
日時 2005年11月26日(土)12:30〜13:00
場所 多治見市新町1丁目23番地    
多治見市産業文化センター3階大会議室
0572-25-3111

<地域づくりフォーラム設立記念シンポジウム>・・・参加自由
日時 2005年11月26日(土)13:30〜17:30
会場 多治見市産業文化センター3階大会議室
参加費 1,000円
■第1部 設立記念講演会 13:30〜15:30  
  テーマ 「市民自治の現在と展望」〜分権時代の自治の担い手は?〜   
 講 師  法政大学名誉教授 松下圭一さん
■第2部 討論 15:40〜17:30
 テーマ 「市民自治を現場から考える」
 パネリスト 多治見市長 西寺雅也さん
        三鷹市職員 秋元政三さん
        地域づくりフォーラム代表(予定) 河崎典夫
 ■交流会 17:45〜19:45
 参加費  3,000円程度

<申込先>  
多治見市役所  0572-22-1111 
 青山 崇 内線406 E-メール aoyamat@city.tajimi.gifu.jp 
渡辺哲郎 内線360 E-メール tetsuro@city.tajimi.gifu.jp

  終了後の17:45から交流会を開催します。こちらも是非ご参加ください。
3,000円程度です。
東海地区の市民・自治体職員・議員が参加の予定ですし、遠方からのご参加も大歓迎で
す。また、 地域づくりフォーラムの会員(年会費徴収予定。3千円か5千円で検討中)
にもなっていただける方も募集中ですので、この情報は、数回にわたって、提供します。
よろしくお願いします。

〜多治見市役所企画部企画課長の青山崇さんから情報提供いただきました〜

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 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ すまいる愛知住宅賞受賞 
「パティオニシハル」これからのゆとりある住まいとは ○

 このメールマガジンでも、何度か紹介している「パティオニシハル」が、「すまいる愛
知住宅賞」の都市再生機構中部支社長賞を受賞した。「パティオニシハル」とは名鉄西春
駅の駅前商店街に昨年オープンした店舗と住宅からなる複合施設で、我々が企画し、3人
の権利者の合意を図り、鞄本設計名古屋支社と共同で設計した優良再開発事業である。
毎年「すまいる愛知住宅賞」では、「ゆとりある住まい」を実現した住宅に対し、表彰を
行ってきているが、「パティオニシハル」を通して感じた、これからの「ゆとりある住ま
い」を考えてみる。

 近年、日本の住宅も一戸建てで平均約40坪と、大きさだけから見れば豊かになってきて
おり、さらに、世帯人員の減少により、部屋も余るほどになってきている。それらは、納
戸として使用されているのが実情だろう。また、設備も充実し、水廻りを中心に豪華さ競
う住宅産業の広告が目に付く。これらは、ゆとりと言えば言えなくはないが、住宅に住む
個人の要求を満たすだけのものと受け取ることができる。「パティオニシハル」では、3
人で土地を出し合い、一般に開放された広場を整備した。これは、「まちづくりに協力し
たい」という権利者の強い願いが形になった結果である。商店街の活性化のため、自分た
ちの住まいにできる社会貢献を実現した、数少ない事例である。

 また、近年の住宅は防犯やプライバシーの問題で、外部に対し閉じていく傾向が強い。
「パティオニシハル」では、パティオ広場で音楽会を開催したり、オーナーがアトリエを
もち、アート教室を開いたりと、外部の人が入ってこられる場所を想定して設計してい
る。外に開きながら、防犯の対策とプライバシーを守る工夫が計画段階から盛り込まれて
いる。しかし、何より心強いのは、3人が管理方法を話し合い、常にそういった問題に目
を光らせている点であろう。防犯対策として、地域のコミュニティが強力な力になること
は、さまざま地区の事例が物語っている。

 機能的には充足した現代の住宅にとって、新たな「ゆとりある住まい」とは何か。それ
は、さらなる個人の要求を満たすことではなく、1軒の住宅が人や地域とつながり、社会
の中で何ができるか、ということにあると思う。「パティオニシハル」のように個人が公
共的な広場をつくり、他者に開放するような施設を造り上げていくことは、大変な負担を
必要とする。しかし、それを隣人と助け合いながら実現していくことは、新たな喜びを生
み出す可能性を秘めている。「パティオニシハル」のオーナーたちが生き生きとした新生
活をおくる姿を見ていると、そう感じるのである。(堀内研自)

→ホームページに写真を掲載しています。
 http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/patio2/index.htm

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 ◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ 第3回全国路地サミットと神楽坂 ○

路地空間が美しい日本の原風景の1つとして見直されている。地域再生において
も「路地の美しいたたずまいの保全・再生」が位置づけられ、愛知県では碧南市大浜地区
をモデルに支援措置の検討がすすめられている。その調査に関わる中で、全国路地のまち
連絡協議会(路地協)の存在を知り、この10月8日東京都神楽坂で行われた第3回全国路地
サミットに参加した。

 路地の保全といえば火事で焼失した路地を再生した大阪の法善寺横丁が有名だ。
第一住宅建設協会の発行する「city & life no.76」(2005年6月発行)では「路地と横
丁空間からの都市再生」が特集され、東京、大阪、京都の路地が取り上げられている。路
地協もこれらの地区が中心で東海地区からの参加は我々が初めて。終了後の交流会では全
国の人々に大浜の路地紹介も行った。サミットでの報告によると路地にもいろいろなタイ
プがあるが、大浜の路地は生活路地として地域の景観資源と調和しており、その魅力は他
地区にもひけをとらないと思われた。

 サミットに先がけて、午前中に神楽坂の路地歩きが行われた。神楽坂の路地は
「工芸路地」とも呼ばれ、花柳界の粋(いき)が路地にも現れている。ピンコロ石の灰色
が品格と厳粛さを示し、花柳界の黒塀とあいまって路地に独特の雰囲気を与えている。イ
ンターネットの観光案内でも「路地めぐり」がとりあげられているくらいで、散策を楽し
む人も多く、路地沿いには隠れ家のようなおしゃれなレストランも多数できている。花柳
界の建物がこんな形で残っていくのは1つの方法として歓迎されている。
 一方で、路地を壊して建てられた高層マンションが異様な姿を見せている。この
マンション建設がこの地区でNPO法人粋なまちづくり倶楽部が発足し、様々なまちづくり
活動が行われるきっかけとなった。案内してくれた理事長の寺田氏は、まちへの熱き思い
を語ってくれた。この地区では街並み環境整備事業が実施されており、その導入にあた
り、6階までとする建築協定を定めたが、それが守られないような状況になりつつあり、
地区計画の導入をすすめているという。
 神楽坂のまちづくりはそのポテンシャルの高さから、地方に住むものからみるとうらや
ましく思う面もあるが、その一方で深刻な問題もかかえているといえよう。全国の様々な
取り組みの経験交流が全国での路地を活かしたまちづくりの展開につなげればと思う。
(石田富男)

<参考>
NPO法人粋なまちづくり倶楽部ホームページ  
  http://syoutengai-web.net/ikimachi/

 →ホームページに写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/kagurasaka/index.htm
  
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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・スペーシアがコーディネートから設計までかかわった「パティオニシハル」が第17回
 すまいる愛知住宅賞(都市再生機構中部支社長賞)を受賞しました。
 http://www.pref.aichi.jp/jutakukikaku/news/webpress_news056.htm
 明日18日(火)13時から中区役所ホールで表彰式及び入賞作品発表が行われます。

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 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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