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登文会のネットワーク形成

 愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会(略称:愛知登文会)のお手伝いをして6年が経過したが、昨年秋から新たに取り組んでいるのが登録文化財所有者のネットワーク構築である。公益信託大成建設自然・歴史環境基金の助成採択を受け、全国で活動する7つの登文会(秋田、群馬、東京、京都、大阪、和歌山、愛知)が連携し、経験交流や意見交換を行うことによって、全国組織設立にむけた検討を行おうというものである。
 その第1弾の取り組みとして、全国登文会情報交換会が登録有形文化財である名古屋テレビ塔3階会議室(元テレビ局機械室)を会場として3月5日に開催された。
 7つの登文会がはじめて一堂に会し、文化庁や愛知県教育委員会文化財保護室の方々も参加。それぞれの登文会の取り組み状況や抱えている課題について報告。意見交換を通じて、これらの課題に対応するため全国が連携して取り組むとともに様々な経験交流を行う場として全国登文会設立の必要性が確認された。
 秋田登文会からは遠路にもかかわらず4名の役員が参加。オプションとして企画した文化のみちをめぐる見学ツアーには東京、京都、大阪、和歌山から7名が参加。立食形式の懇親会には各地より地域ならではの品を持ち寄っていただき、交流を深めることができた。 愛知登文会では、これまでの活動で大阪や京都を視察したり、保存・活用講座やシンポジウムの講師として招くなど他登文会との交流を重ねてきており、その蓄積が今回の成果につながったと感じている。これまで数回お会いしている大阪や京都登文会の方からは強い応援メッセージをいただくことができた。秋田の関係者は登録文化財の温泉宿を経営しているという。訪問するのが楽しみだ。

(2017.4.17/石田富男)