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名古屋スリバチ学会

 現代の町なかにも残された微地形や水路・川跡(水系)などに着目し、地形レイヤーから都市の成り立ちを読み解くフィールドワークやワークショップを毎月実施しているのが「名古屋スリバチ学会」だ。これまで4回のフィールドワークと1回のワークショップに参加したが、普段とは違うまち歩きのコースとそこに集う多彩な人材にいつも驚かされる。facebookで参加者を集約するのだが、すぐに満員御礼となってしまう。東京や九州などの遠方から来る人もいる。
 facebookで準備会として活動していたのは知っていたが、その代表の古橋氏と初めてあったのは一宮市の街なかを歩いていた時。グループの中に知人がいて目的地が同じだとわかり、尾西繊維協会ビルまで同行させてもらった。ちょうど名古屋スリバチ学会として正式発足(2014.4)した直後のことだった。
はじめて参加したフィールドワークは四日市(2014.7)。こんなアーケード街が現存するとはと驚く三和商店街や先端まで歩いていけるのが不思議な重要文化財の潮吹き防波堤、跳ね上げ式の鉄道可動橋、屋根瓦倉庫群など。一度参加してみたいと思っていた四日市コンビナート夜景クルーズにも参加することができ、充実した1日だった。
 先日は大須から金山を歩いた。部分的には歩いたこともあるところだが、地形に着目して歩くと新しい発見があり興味深い。「前津」「古渡」「流町」といった地名が地形を物語ることもわかる。
 このあとのフィールドワークの計画も次々と確定している。多くの世話人がいるから可能だとのことだが、興味深い企画が多く、その企画力、行動力はすごいと思う。東京スリバチ学会が設立されたのが2004年春。新聞やテレビでも取り上げられるようになり、各地で同じようなグループが生まれている。その交流の機会を名古屋で開催するという。若い人が多く参加しており、これからが楽しみなグループだ。


三和商店街入口(四日市) 

三和商店街アーケード(四日市)

  潮吹き防波堤先端(四日市)

南山大学神言神学院(八事)

八事霊園(八事)

旧鳴海球場(鳴海〜呼続)

岩井橋(大須〜金山)

松原緑地(大須〜金山)

(2016.5.3/石田富男)