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常滑市制60周年記念 常滑山車まつり開催

 愛知県知多半島の中央に位置する常滑市が、1954(S29)年の市制から60周年を迎えた。
 常滑市は、常滑焼の産地として繁栄し、瀬戸焼とともに日本六古窯に名を連ねる。市内の窯元が集まる地区での焼き物散歩道は広く知られ、観光名所となった。
 また、中部国際空港(セントレア)が開港10年を迎え、前島開発やトライアスロン大会の開催など、魅力ある地域づくりにも積極的に取り組まれてきた。
 市では市制60周年にあたり、様々な記念事業が実施されてきている、その一つとして、10月12日(日)に市内各地に古くから保存されてきた「山車」を市の中心部へ終結させ曳き廻す山車まつりが予定(市後援)されている。全国的には珍しいがこの尾張・知多地域には多くの山車が保存され、知多半島でも春先に各地で祭礼が行なわれている。市全体での山車まつりは、半田市で5年ごとに開催される半田山車まつりが知られ、常滑市でも市制50周年に初めて開催され、今回は2度目となる。
 常滑山車まつりは、歴史や規模で半田には及ばないものの、20台ほどの山車が並ぶさまは圧巻で、曳き廻しやお囃子、山車で操られるからくり人形の舞など見所は多い。しかし、南北に広がる市内各地からの山車の搬送は容易ではなく、南部の山車は、先回は台船に載せ伊勢湾を海路で搬送した。今回はトレーラーで陸路搬送が計画されているが、歩道橋を避けるため山車の一部の分解・組立が伴う。記念事業成功へ向け、地域住民も一致協力し盛り上げる。
 市制後の歴史は60年と浅く、市制から約25年間隔で人口増加と減少をみてきた。10年前の空港開港で空港関係者の転入等から再び微増に転じ、少なからず恩恵を受けた形だが、地域経済活性化には及ばず、例えば名鉄常滑駅ビルのSCも閉店されたままで、中心市街地の光景は他の地方都市と同じ。そんな中、最近になり前島に計画されていた大型SCが規模を見直しながらも動きをみせ、空港を契機とした地域経済の今後に再び期待がかかる。
 将来的には、2020年の東京五輪、2027年のリニア開業予定など、国際空港の活用に期待が高まるプロジェクトが控える。これまでの10年の以上に今後の10年に期待をしつつ、10年振りの山車祭りを楽しみたい。

 

(2014.9.16/村井 亮治)

<関連ページ>
常滑山車まつり  http://www.tokonamedashimaturi.jp/index.html
焼き物散歩道 http://www.tokoname-kankou.net/contents/miru01-01.html