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あいちトリエンナーレ2013オープンアーキテクチャー
「愛知産業大学 言語・情報共育センター
緑芝に浮かぶ白い屋根 公園のような中庭回廊の建築」

 今回で2回目の開催となるあいちトリエンナーレ2013では、芸術監督が建築史家の五十嵐太郎氏ということもあり、建築家によるアート作品も多く、建築に興味のある人には見応えのある内容になっている。その一つに、オープンアーキテクチャーという企画が新たに始まった。オープンアーキテクチャーとは、一般には公開されていない建築を特別に公開し、建築の所有者や使い手、設計者の方々によるレクチャーなどによる空間体験プログラムを実施することで、愛知県の名建築の魅力的を紹介していく企画である。あいちトリエンナーレ2013では、14の建築を予定しており、その中の一つ、「愛知産業大学 言語・情報共育センター」をリポートする。
 開催日の8月21日は、猛暑の中30人ほどが集まった。この建物の形を一言で表現すると、「緑芝に浮かぶ白いあみだくじ」である。あみだくじの部分(屋根)は、わずか直径60mmの柱で支えられていて、野球のバットより細い。芝生に直接建てられた細い柱や仕上げ材を省き極限まで薄く作られた屋根は、建築というより椅子や机に近く、どこかに持っていけそうな軽快さを感じさせる。建築の用途はバスの待ち合いやスタジオであるが、基本的には多目的スペースであり、学生たちに運用を任せるというのがコンセプトだそうだ。設計は岡崎に事務所を構える、栗原健太郎氏と岩月美穂氏の若手ユニット「studio velocity」である。2人とも石上純也建築設計事務所の出身である。
 この日のプログラムは、この建物の説明や見学の他、建物の建具をフルオープンにしての名古屋音楽大学の吹奏学部の演奏や、設計者と五十嵐太郎氏、愛知産業大学学長の小川英明氏の対談などで、充実した内容であった。
 オープンアーキテクチャーでは、この機会を逃すと絶対に見学できないかもしれない住宅の企画も多い。中には住宅の建築史では必ず登場する川合健二氏のコルゲートハウスもある。また、「studio velocity」は、岡崎会場の一つ、「岡崎シビコ」でも驚きの作品を出品しており、そちらも必見である。


上からみると「あみだくじ?」

芝生に置かれた机のような建築

建具を開けると芝生の広場と一体に
(2013.9.18/堀内 研自)