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堀川遊覧と堀川のまちづくり/愛知住まいまちづくりコンサルタント協議会U-34交流会

 先日、愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会の若手の会(概ね34歳以下で構成されていることから「まちコンU-34」と呼んでいる)の交流会に参加し堀川遊覧を体験、堀川の歴史・現況やまちづくりについて学ぶ機会を得た。
 堀川遊覧はサムライクルーズと呼ばれる定員20名程の屋形船に乗船し、名古屋港から納屋橋までを周遊した。船着場は、名古屋港、納屋橋のほかに3か所あり、最長で名古屋港から朝日橋(名古屋城)まで行くことができる。今回の納屋橋までのコースの所要時間は1時間程であった。堀川に入るとすぐに国の登録文化財に指定されている「名古屋港跳上橋」が見える。熱田神宮の南に位置する「宮の渡し」や「白鳥庭園」の辺りは堀川沿いに公園やプロムナードが整備されており船内からの景観も非常に良い。一方で、ところどころ護岸が崩壊している箇所もあったのだが、歴史を感じながら、地上から見る風景とは少し異なる非日常空間を体験することができた。
 現在、名古屋市では「堀川まちづくり構想」の策定が進められており(現在パブコメ中)、堀川遊覧後に名古屋市の担当課の方よりお話を伺うことができた。まちづくり構想は、堀川周辺の歴史・文化資源や堀川にかかわる数多くの市民団体活動などの資産を「民」「産」「学」「官」の協働によって取り組むための指針となるもので、「河川の利活用と人材育成等の支援」「まちづくりと一体となった取り組みの推進」「連携による推進体制の構築」などの方策が掲げられている。
 現在、納屋橋地区では「堀川納屋橋地区にぎわい事業」が進められている。これは、納屋橋界隈の水辺空間を民間に開放してイベントやオープンカフェ等に活用してもらうというもので、交流会当日も納屋橋のすぐ近くのレストランではオープンカフェが非常ににぎわっており、市民が堀川を楽しむ良い空間となっていた。今回のようにじっくりと堀川を散策した機会は初めてであったが、これを機会に今後も堀川のまちづくりに注目していきたい。  

プロムナードが整備されている白鳥地区
プロムナードが整備されている白鳥地区
日置橋
「日置橋」:江戸時代には桜の名所として有名であった
納屋橋ゆめ広場
イベント等での使用が可能な「納屋橋ゆめ広場」
納屋橋の船着場とサムライクルーズ
納屋橋の船着場と乗船したサムライクルーズ
オープンカフェ
堀川沿いのオープンカフェ(納屋橋近く)
ライトアップ
ライトアップされた納屋橋と旧加藤商会ビル(写真左)

(2012.7.2/喜田祥子)