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岐阜シティ・タワー43

 岐阜市の中心市街地活性化の起爆剤として期待されていた岐阜シティ・タワー43が10月13日にオープンした。
 JR岐阜駅にデッキで直結する2階メイン商業フロアーは、約3,250u(店内通路を含む)に30店舗が出店している。五木ひろしがプロデュースする土産物店「GENSEN」やキャッシー・中島のハワイアンキルトの店など、岐阜初出店の店を配置し、他地区にない魅力づくりに配慮している。また、店内装飾は「木」を基調に、照明にも工夫が凝らされていて、今までの岐阜にない店舗空間となっている。アトリウムのある1階商業フロアー、約2,100uは、服部家具店の他2店舗と業務床となっている。食品スーパーの誘致が期待されていただけに、2階に比べ商業施設としてはやや賑わいに欠ける感がある。
 本施設の目玉である43階スカイラウンジは、岐阜市内が一望でき、夜景が美しいとあって、専用エレベーターが一日中フル稼働する程の人気ぶりである。入場無料も魅力となり、開業1カ月で約8万人が訪れていると聞く。現在は、スカイラウンジに上がった客が降りるとき、2階店舗に誘導されているため、商業施設にとっても大きな効果をもたらしている。店舗も1日9千人の入り込み目標人数を大きく上回る約68万人が来館しているという。
 現在、6m程の巨大クリスマスツリーがアトリウムに飾られ、商業施設は、クリスマス・年末商戦も相まって、人気の高さが持続すると思われる。
 しかし、見るところ、物販店の中には苦戦しそうな店も既に見られ、オープン直後の人気が一段落した時の商業運営が重要になるのであろう。また、岐阜シティ・タワー43のみの商業施設では、店舗規模・業種構成をとっても魅力創出には限界がある。岐阜駅前が真に「岐阜県都の玄関口」になるためには、問屋町西部南街区を始め、連鎖的な再開発により、商業的な広がりと、スカイラウンジのような商業以外でのさらなる魅力付加が必要となろう。

(2007.11.26/浅野泰樹)