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『「まちづくり講座」〜街並みスケッチ編〜』
〜くわなまちづくりブックを活用したとりくみ(その2)〜
三重県桑名市<
 7月に開催された『「調べる学習」お助け隊〜まちの不思議をときあかそう〜』に続く、蛤倶楽部の本格的な取組みの第2弾として『「まちづくり講座」〜街並みスケッチ編〜』が10月2日、8日に開催された。今回は蛤倶楽部のメンバーのうち、「まちづくり極意くわな流」(くわなまちづくりブック)の表紙、イラストを担当した2名が講師となった。
 第1日目は、まずパワーポイントで「まちづくり極意」の中で使われたスケッチについて、どのようにして描いたのか、本の中でどのような役割を果たしているのかを解説。さらに、講師が今回の講座用に描いたモデルスケッチをその製作過程とともに紹介し、描き方を解説した。その後、寺町商店街と花街の2箇所に別れ、野外スケッチに出発した。当日は、夏を思わせるような好天気となり、暑い中を受講生それぞれが描きたい場所を探し、鉛筆での下書きを行った。
 第2日目はあいにくの雨天となり、屋内にてペンいれ・彩色を行い、最後に完成した作品の紹介を行った。

 私はサポートとして、都合で初回の講座にしか参加できなかったが、この取組みを通じてスケッチを描くということがまちづくりを考えるきっかけになると改めて感じた。自分なりに5つの点をあげてみたので紹介したい。
(1)スケッチしたいところを探す
→まちのよさを発見することにつながる
(2)スケッチするためにじっくり見る
→今まで見過ごしていたものに気がつく
(3)絵に描くのにじゃまになるものを省略する
→まちなみ景観を阻害しているものに気がつく
(4)絵になるようにディフォルメして描く
→まちを良くするための方策に気がつく
(5)描いた絵を公開する
→まちがこうあってほしいという提案につながる

 スケッチを描くということは、それなりの技術と経験が必要とされることから、描きたいと思っていてもなかなか行動に移せないが、このような講座があると「やってみよう」という動機につながるだろう。それがまちづくりを考えるきっかけになるとすばらしい。まちづくりを考える手法としてもこの「スケッチを描く」ことは使えるのではないだろうか。


全体説明

野外スケッチ


(2005.11.23/石田 富男)