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いよいよ開港 中部国際空港

愛知県常滑市
 2月17日、アジアのハブ空港をめざした中部国際空港が開港した。開港後で大混雑していると言われている中、早速訪れてみた。空港へは、早くて時間が正確な鉄道を選んだが、旅行者と見物客、その他の利用者でやや混雑気味。空港駅に到着し、出発ロビーへ向かうとそこには人、ひと、ヒト。それは、飲食店等が並ぶ「スカイタウン」へ向かう長蛇の列。これに並ぶのか・・・と思ったが、その脇にあるエレベーターが比較的空いていたのでそちらから難なくスカイタウンへ。スカイタウンの「ちょうちん横丁」、「レンガ通り」は飲食を中心に多くのテナントが並ぶが、人込みのせいもあり、通路の狭さが気になった。もう一つの注目の「スカイデッキ」は、滑走路へ向かって延びる展望デッキで、すぐそこに駐機する飛行機や空港で働く人の姿、エンジン音や燃料の臭いなどから改めてそこが空港であることを感じる。その日は、あいにくの雨だったが、飛行機の離発着がある度に声をあげ楽しんでいる人々の姿が多くみられた。

 構想から数十年の歳月を経て完成した国際空港。地元民としては騒音問題等もあり心境は複雑だが、これを機にこの常滑や知多半島がどう変わるのか楽しみでもある。これまで空港は、「特別な場所」という印象が強いが、ここは、民間の様々なアイデアが取り入れられ結果、商業施設が併設されたりウェディングといったイベントの開催、全国から募ったネームプレートの敷設などにより「身近な場所」という印象を受ける。さらにいえば、空港島や前島でのイベント開催(例えばやきものまつりなど)や打上花火、空港内の舞台裏見学ツアーなど、これまでの空港にはない新たな取組みがあればより親しみのある空港になるのかもしれない(当然様々な問題もあるが)。

 今後、中部国際空港が人と物を運ぶ空港本来の機能と併せて人々が集う交流拠点や知多半島の観光スポットになることを期待したい。


スカイタウンへの入場待ちの列


展望デッキ先端の人ごみ


(2005.2.21/村井亮治)