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 柏駅東地区D街区第一区第一種市街地市開発事業

  岐阜市の高島屋南地区第一種市街地再開発事業において再開発ビル完成後の管理のあり方を研究するため、10月末に、組合役員等とともに千葉県柏市(人口は、岐阜市とほぼ同規模の約42万人)の柏駅東地区D街区第一区第一種市街地再開発事業により完成した「Day One タワー・スクエア」を視察した。
本地区は、柏駅南口から約200m、2つの商店街の結節点に位置している。1987年度に再開発研究会がスタートしたものの、バブル崩壊やリーマンショックの影響を受け、幾度となく計画の見直しを余儀なくされ、紆余曲折を経て、商業施設・公益施設・住宅による地上27階建ての高層複合型再開発ビル(用途構成は島屋南地区と同様)として2016年4月に竣工した。
 1階は外向き店舗、2階は外部通路に面した個割店舗、3階は柏市が権利者所有の床を賃借し「柏市文化・交流複合施設パレット柏」を整備している。4階以上の高層住宅(265戸)は、参加組合員として参画した椛蜍桙ェ取得し、好評を得て完売している。
 管理は、部会総会を有する住宅部会と施設部会で構成される管理組合方式を採用し、各部会での管理の独自性を確保している。また、管理会社については、複数企業の比較検討の結果、椛蜍桙フグーループ会社である椛蜍档Aステージが、また、「パレット柏」についても指定管理者の募集が行われ、指定管理者受託実績を有するアクティオ鰍ニの共同事業体を構成した椛蜍档Aステージが選定された。この結果、ビル全体を大京グループが一括管理できることになり、効率的な管理運営が可能となったようである。 大規模店舗と中小店舗が密集した駅前の非常に繁華な地区における再開事例であり、役員等は一様に高島屋南地区との人通りの違いを感じながらも、1・2階の商業構成や施設管理のあり方について、多くの示唆を得たようである。


柏駅東地区D街区第一区 外観


視察の様子
(2017.11.21/浅野泰樹)