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 FUKUOKA growth next〜旧小学校の跡地活用〜

  近年、名古屋市内でも小学校の統廃合とその後の跡地活用が課題となっており、その関連で他都市の活用事例を幾つか視察してきている。今回、福岡市の旧小学校を活用した「FUKUOKA growth next」を訪問した。
 FUKUOKA growth next は、福岡市中心部の天神地区にある旧大名小学校(2014年3月閉校)の跡地に2017年4月にオープンした官民共働型のスタートアップ(創業)支援施設である。福岡市と福岡地所(株)、さくらインターネット(株)、(株)アパマンショップホールディングスの3社が主体となり、常駐するスタッフも出して創業した企業、第二創業への支援などを行っている。施設内にはチームルーム(個室・42室、7m2〜30m2)、コワーキングスペース(フリー席・100席程)、シェアオフィス(固定席・60席程)が整備され、1階にはカフェ・バー、DIYスタジオなどが設置され、学生や一般の人でも入りやすい空間となっている。
 また、1階に設置されたスタートアップカフェは2014年10月に天神地区内の別の場所にオープンしており、民間のコンシェルジュが常駐し、起業の準備や相談ができる場所としてこれまでに3000名以上が相談し、50社以上が創業してきている。スタートアップカフェには2014年11月に厚生労働省の関連である福岡市雇用労働相談センターも併設され、創業者の運営を円滑にするための弁護士、社労士に無料で相談することができる。スタートアップカフェと雇用労働相談センターは、FUKUOKA growth nextのオープンとともに移転開設された。
 FUKUOKA growth nextができた要因の一つに、先行してスタートアップカフェや雇用労働相談センターを開設しており、官民共働による創業・雇用支援の仕組みが充実していたことが挙げられると思う。施設内の構成、リノベーションの仕方など参考になる施設だった。

FUKUOKA growth next正面

入居企業のプレート

1F総合受付

左側のガラス越しにスタートアップカフェを見る
(2017.8.28/浅野健)