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全国路地サミットと尾道空き家再生プロジェクト

 全国路地サミット2014が7/5・6に尾道で開催された。路地サミットとは碧南大浜で路地をテーマにしたまちづくりに取り組んだ際に出会い2005年の第3回神楽坂大会に参加。以後、何度か参加しているが、例年秋に開催されイベント等と重なることが多く、ここ5年ぐらい参加できなかった。久しぶりの参加、それもあの尾道でということで、期待は大きくこのメルマガでもしっかり報告しようと思っていた。残念ながら親戚に不幸があり日帰りせざるをえず、肝心の「尾道再生空間散策」に参加できなかったのだが、感じることが多かったので簡単に紹介したい。

  路地サミット会場は、映画のまち尾道に映画館をという思いから市民の力で7年間の空白期間を経て蘇った「シネマ尾道」。草の根募金2,700万円を集め、尾道の玄関口の最大の空き家だった尾道松竹が2008年に再生され、市民に愛され活用されている。映画館でトークセッションというのは初めての経験だったが、市民の温かみが感じられる空間だった。その後交流会へ。全国で路地を活かしたまちづくりに取り組む人と出会う。
 予定では夜の尾道を楽しんだ後、空き家再生プロジェクトで蘇ったゲストハウス「あなごのねどこ」に宿泊し、翌日のまち歩きに参加するつもりだったがそれはかなわず。そのため、サミット前にキャンセル料を支払うためにあなごのねどこを訪問し建物を見せてもらった。自らがバックパッカーとして世界を旅した代表の豊田氏の経験が生かされているのだろう、若者が働き集う楽しそうな空間だ。空き家再生プロジェクトは、尾道に住みたいと若者も多く、その数が増えているが、課題になってきているのが住宅として借りるには広すぎる住宅。その活用と若者の働く場所としてのねらいもあるという。
 空き家再生の現場はここしか見ることができなかったが、路地については浜の路地から坂道の路地まで結構歩きまわった。ネット情報により遊郭のあった新開(しんがい)にも辿りつくことができたが、まち歩き参加者のfacebook報告をみると行ってないところも多数ある。このままでは悔しいので10月にNPOが主催する尾道建築塾たてもの探訪編に参加することにした。今後はしっかり報告させてもらおうと思う。

商店街にある「あなごのねどこ」

あなごのように細長い

建物の2階がゲストハウス

浜の路地(海にむかう)

商店街の路地

昔遊郭があった新開(しんがい)

坂道の路地
(2014.8.4/石田富男)