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台場一丁目商店街
〜東京・お台場〜

  東京お台場にある「デックス東京ビーチ」に新たな商業空間「台場一丁目商店街」が誕生した。デックスにはすでに香港の街並み空間を再現した「台場小香港」があるが、今度は日本の昭和30年代の街並みを再現している。昭和30年代の街並み再現といえば、「新横浜ラーメーン博物館」が知られていているが、台場一丁目商店街はその名の通り、下町の商店街の雰囲気を演出している。

 店舗構成は、物販が中心で多世代に人気の駄菓子屋をはじめ雑貨、おもちゃ、団子屋や東京ラーメンといった飲食店などとなっている。しかし、飲食店は僅かしかなく、隣接してある飲食中心の小香港とのすみわけがされている。施設内は、薄暗く提灯の灯りや、各店舗の看板を照らす電球の明かりが温かい空間を演出している。また、店舗看板のデザインを統一させたり、神社の鳥居、電話ボックス、レトロな車などの設備によりその雰囲気を高めている。

 ここお台場では最新の話題として温浴施設が誕生したり、交通アクセスも新交通「ゆりかもめ」だけではなく、新たに「りんかい線」が開通し池袋、新宿方面からもダイレクトでつながり良好となるなど、その魅力は高まっている。東京都内では近年、代官山、晴海、品川、丸ビル、汐留、etcといった再開発や商業開発が相次ぎ、人気テナントの一極集中とも言われている中で、まだまだ開発余力がありそうな「お台場」がどこまで発展するのか興味深い。



   (2003.4.4/村井亮治)